<ここに注目>二松学舎大付と聖光学院、両エースによる投手戦か 選抜高校野球
二松学舎大付・小林幸男主将の話
(聖光学院は)投手力が高いチームなので、自分たちも食らいついていきたい。(昨秋は)ワンプレーを大事にしないと足をすくわれると教わった。監督を日本一の男にしたい。
OBに鈴木誠也選手ら
1948年開設の私立校。原点は文豪・夏目漱石や柔道の講道館創設者・嘉納治五郎らを輩出した1877(明治10)年創立の「漢学塾二松学舎」。「東洋の文化を学ぶことこそが、我が国本来の姿を知りうることになる」と唱えた創立者・三島中洲の教えを守り、「温故知新」「知行合一」を基調とした教育理念を掲げる。 野球部は1958年の創部。センバツは82年の準優勝が最高成績で、直近の2015年は初戦敗退。現在部員43人。OBに元千葉ロッテマリーンズ主力選手の初芝清氏、東京五輪で「侍ジャパン」の4番を務めた広島カープの鈴木誠也選手ら。
「一つになって応援したい」野球部父母の会会長の菊池達弥さん
大会を前に、選手たちはみんなわくわくしていると思います。全員に頑張ってもらいたいです。 保護者は、子供たちができるだけ良い環境でプレーできるよう、温かく見守りながらサポートしています。寮生活から実家に帰ってきた時は、私たちや友人との雑談や体のケアを通してリフレッシュしてもらいたいと思って接しています。 野球部OBや学校のブラスバンド、野球部以外の生徒の保護者の方たちも応援してくれています。新型コロナウイルス禍で、みんなで肩を組むことはできませんが、甲子園のアルプススタンドで全員が一つになって選手たちを応援したいと思っています。 選手たちには、今までの練習の成果を甲子園の舞台で悔いなく発揮してくれることを願っています。頑張れ! 二松学舎野球部。
「甲子園でも泥臭く」聖光学院、ひたむきに
昨夏、福島大会準々決勝で敗れ、史上最多タイとなる14大会連続の甲子園出場はならなかった。 連覇が途切れ、新たなスタートを切ったチームは「とにかく打てなかった」と斎藤智也監督。だが、昨秋の東北大会では初戦をスクイズも絡めて逆転勝ちすると、準々決勝では15安打でコールド勝ち。機動力と粘り強さを発揮して甲子園への切符をたぐり寄せた。 打線の中心は、昨秋上位打線を担った山浅龍之介(3年)、三好元気(2年)、安田淳平(3年)ら。三好はチームトップの打率4割1分4厘をマークし、昨秋6番の嶋田怜真(同)も3割9分1厘と勝負強い。エース右腕・佐山未来(同)の安定感が光るだけに、チーム打率2割6分7厘にとどまった打線が好機を着実に生かせるかが勝利への鍵となる。 主将の赤堀颯(3年)は「甲子園でも泥臭く、泥臭く戦いたい」。足元を見つめ、ひたむきに一戦必勝を誓う。