最近あった“スケール”がデカい発見 5選
5. 「あるものがデカすぎるマウス」のイラスト
はい、見ての通り、まずナニがデカすぎて笑ってしまうんですが、この画像のポイントはまちがいがあまりに多いことにあります。 ラットの上半身は「senctolic stem cells」と解説されていますが、「senctolic」という英単語は存在しませんし、上半身が「幹細胞(stem cells)」とラベリングされているのはおかしいですね。 ラットの体よりも大きく天に伸びている陰茎らしきものは「Dissilced」と書かれていますが、そんな単語も存在しません。 お尻のところには「Testtomcels」とありますが、これも意味を成さない単語です。 右側の拡大図には「iollotte sserotgomar cell」、「dck」、「Retat」とありますが、意味不明なアルファベットの羅列です。 このイラストは、科学ジャーナル「Frontiers in Cell and Developmental Biology」に掲載されたもの。中国の研究チームによる哺乳類の精巣の細胞についての論文が発表されたのですが、その中にAI生成プログラムMidjourneyで作ったこの画像が入っていたのです。 AIの人気の高まりにより、科学的に正確でない画像が科学出版物やニュース記事に登場するようになりました。AI画像は簡単に作成できる上に、視覚的にも美しいものばかりですが、科学の正確さのニュアンスすべてを伝える図表やイラストをAIで生成するのは非常に難しいのです。 今回の論文に関しては、研究そのものは問題なかったのですが、Midjourneyで生成された画像が含まれていることで、研究全体が疑問視されています。
福田ミホ,湯木進悟,かみやまたくみ,岩田リョウコ