最近あった“スケール”がデカい発見 5選
3. 木星の衛星エウロパ、100万人が呼吸できる酸素を生成していると判明
人類は地球外知的生命体の存在を発見すべく、これまで数々の惑星探査を試みてきました。 なかでも木星の衛星エウロパには、地表面を覆う氷の下に液体の水があるとされ、二酸化炭素の存在まで明らかに。そして新たに豊富な酸素の存在を突き止めたという研究が発表されました。 木星の周囲の荷電粒子がエウロパの地表面の氷に衝突すると、水素と酸素が生成されているそうです。驚くべきことに、酸素の生成量は24時間ごとに1000トンと推定されています。これは単純計算で100万人が呼吸するのに足る量だということですね。 次なるNASAの観測は、2030年に到達が予定される「Europa Clipper」に委ねられる予定。欧州宇宙機関(ESA)もやはり2030年代に「JUICE」を飛ばし、エウロパの観測が続けられます。これからどんな新発見があるのか、楽しみです。
4. 光ファイバー回線で30万1000Gbps! 超爆速ネットスピードが達成可能に
ネットが遅い。待たされる。このストレスって、けっこうありますよね? ですが、そんなストレスを感じることがない光ファイバー回線のブロードバンドが、本当にやってくるかもしれませんよ。 英アストン大学は、トンでもないスピードでのブロードバンド通信を実現したと発表しました。達成されたスピード記録は301T(テラ)bpsとされています。 これは、もう少し身近な単位だと、30万1000Gbpsに相当。もっとわかりやすく、いま日本で非常に高速なインターネット回線というと、10Gbpsの契約を引けると思うんですが、その3万1000倍の通信速度です。これだけあったら、どんな高画質の映画をダウンロードしようとも、一瞬で完了。 日本の情報通信研究機構(NICT)や米国のNokia Bell Labsの協力を得つつ、Eバンド向けに新しく開発された光増幅器での通信テストを実施。C/L/E/Sバンドすべてをフル活用したそうです。 光ファイバー通信で一般的に用いられている波長帯域は、CバンドとLバンドとされています。アストン大学では、これに加えて、新たなEバンドとSバンドも活用することに挑戦(これまでEバンドでの通信を安定的に制御する技術はなかったそうです)。 この技術の本当にスゴいところは、なにか特別な通信網をイチから構築せずとも、既存の光ファイバー回線に使用帯域を追加するだけで、理論的には実現可能な点です。