阪神・大竹耕太郎、ワセダの血が騒ぐ 〝慶応・巨人〟に移籍した甲斐をKO
阪神・大竹耕太郎投手(29)が23日、兵庫・神戸市内で行われたプレミアムトークショーに参加した。2年ぶりのリーグ優勝を目指す上で「カギになる」と挙げたのは伝統の一戦。国内フリーエージェント(FA)権を行使して巨人に加入した甲斐拓也捕手(32)とはソフトバンク時代にバッテリーを組んでおり、G倒へ、意欲を燃やした。 阪神が早大であれば、巨人は慶大-。早大出身の大竹が、甲斐へのライバル心をむき出しにした。 「早稲田で言えば慶応、阪神で言えば巨人、みたいな関係ですかね。ずっとライバル関係のチームに来られる」 現役ドラフトで虎に加入した昨季から2年連続で2桁勝利を挙げ、今季は7年目で初めて規定投球回到達と先発の柱として働いた。しかし、巨人戦は対セ・リーグ5球団では唯一の未勝利で防御率も6・52。白星は昨年5月27日の甲子園で7回6安打無失点と好投したときのみだ。「いい打線だなという感覚はある」と、その迫力を認め、連覇の夢も打ち砕かれた。 FAで加入した甲斐にはソフトバンク時代、試合中や試合後の反省会を通して多くを教わった。「お世話になった捕手。バッテリーを組んでいたときの自分の投球とかはクソみたいだった。今とは全然違う。やりにくいとかは特にないですね」 今度はセ・リーグ同士になる。今季はチームとして12勝12敗1分けと五分だった相手。互いに伝統球団に身を置くからこそ、早慶戦でのエネルギーを忘れることはない。 「今年もやっぱり大事な試合は巨人戦だった。来年もすごく大事な、カギになる対戦カードだと思う」 元女房役に成長を見せつけることが、チームの巨人への苦手意識の払拭にもつながる。さらなる飛躍と覇権奪還に向け、キラーになってみせる。(須藤佳裕)