【国産最高級V12気筒セダンを5MT化】目をつけた理由は「トヨタ好きだし、NA最大のエンジンだし、家族と乗れるセダンだったから」
V12搭載の国産最高級セダンがスタンスに! しかも、5MTなんて斬新すぎっ!! うわっ、これはツラのVIPなんかじゃねーっ! 正真正銘のVIP様がお乗りになられるセンチュリーをイジってこそ、セダン乗りの本懐。 でもって、スポーティな走りを楽しむんだったらマニュアルミッション! ってな、2つのベクトルを重ね合わせた奇跡のセンチュリーマニュアル仕様が登場☆ 【画像8枚】スタンスフォルムの造形はもちろん、クライマックスは唯一無二の国産V12エンジン、1GZの5MT化! 5速マニュアルに気をとられて見逃しがちだが、実は土台のパネルを180度回転させて、カップホルダーの位置とシフトレバーを前後逆にしたり、ETCSスイッチを増設したり、ハンドブレーキのレバーを割り込ませたりと、センターコンソールの作り込みがハンパなし! オーナーはこれまでにも、Y32シーマや16アリスト、19レクサスGSなんかでマニュアル換装を行ってきたプロ中のプロなのだが、今回ばかりは苦戦の連続だったそうな。 そりゃそーで、ミッションにはマークⅡでおなじみのR154ってブツを持ってくる算段がついてたけど、それを囲うハウジングやら電気配線やらはまるで前人未到の世界。 しかし、このくらいでココロが折れちゃうオーナーではなく、海外のサイトを探ったり、2か月かけてシコシコ配線と取っ組み合った結果、5ℓV12の1GZエンジンの完全5速マニュアル化を成し遂げたのでありマスっ! で、マニュアル化すると、当然室内にもシフトレバーやクラッチペダルを追加しなくちゃいけなくなるワケで、そこには100系マークⅡから持ってきたペダル&シフトレバー、110系マークⅡ用サイドブレーキを配置。 しかも、センチュリーならではの超高級本木目インテリアのムードを1mmたりともブチ壊さずにインストールしたってんだから、お主もなかなかのヤリ手じゃのう! 「トルクがあるから走りやすいし、なんてったってV12エンジンの音がたまらんデス」と、オーナーの顔はニヤケっぱなし。 こうして、NAのままでのV12マニュアル化が達成されたのだった。 バンザ~イ、バンザ~イ! 『カスタムCAR』2019年3月号掲載 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
カスタムCAR編集部