場内が沸いた…ドラフト会議「サプライズ指名」(4)外れ外れ外れ1位の”隠し玉”
まさかの一本釣りや涙の入団拒否など、ドラフト会議ではさまざまなドラマが巻き起こる。長い歴史の中では「サプライズ」と呼ばれた指名もあり、場内が沸いた瞬間は野球ファンの印象に残っているはずだ。そこで今回は、ドラフト会議で起こったサプライズ指名選手を紹介する。
吉住晴斗
出身:山形県 投打:右投右打 身長/体重:185cm/80kg 生年月日:2000年3月12日 ドラフト:2017年ドラフト1位 ドラフト1位で指名され注目を集めたが、最後まで1軍のマウンドに立てなかった選手が、元ソフトバンクホークスの吉住晴斗だ。 山形県出身の吉住は、県内の強豪校である鶴岡東高校に進学。鶴岡東は2015・2016年と2年連続で甲子園に出場しており、2017年も甲子園の座を掴みたい吉住だったが、同じく県内の強豪校である山形中央に3回戦で敗れた。ただ、プロからは注目を集めており、吉住自身もプロ志望届を提出。 2017年のドラフトで、ホークスは清宮幸太郎を1位指名。しかし、当たりクジを引くことができず、外れ1位で安田尚憲を指名したがこれも実らず。さらに馬場皐輔の抽選も外したところで、吉住を1位指名した。「ホークスの1位は誰が指名されるのか」と考えていた吉住にとっては、まさに寝耳に水だっただろう。 期待を受けてプロ入りした吉住は、2019年にフレッシュオールスターゲームに出場。3者連続三振を奪うなど、将来を期待できる投球を見せた。しかし、1軍登板は叶わず2020年オフに戦力外通告。2021年からは育成選手となったものの、再び戦力外通告を受けて現役を引退した。
ベースボールチャンネル編集部