【将棋】藤井聡太7冠だけ…伊藤匠叡王に敗れ西軍6人中ただ1人の黒星 オールスター第5局
今年で4回目となる「SUNTORY 将棋オールスター東西対抗戦2024」が15日、東京・代々木の明治神宮会館で始まった。日本将棋連盟の棋士が東西に分かれ、各6人が1手30秒で戦う団体戦。西軍4連勝の後、第5局の藤井聡太7冠対伊藤匠叡王戦、第6局の増田康宏八段対山崎隆之八段戦(いずれも上が先手)が始まった。 【写真】伊藤匠叡王と対局をふり返る藤井聡太7冠 先に終わった第6局で山崎が勝った後、藤井が西軍でただ1人の黒星を喫した。今年6月の叡王戦第5局で初めてタイトルを失い、8冠全冠保持から7冠に後退して以来の同世代対決。先手番でしっかり踏み込んでいったが、悪手をとがめられて、伊藤の強靱(きょうじん)な粘りに屈した。 「うまく攻めを受け止められてしまった。調子がいいかと思って指していたら、そうじゃないと思ってがくぜんとしました。(西軍で)私だけ取り残されてさびしい」と、残念そうだった。 チームは5勝1敗で勝利。第6局の終了後に出場棋士12人が登壇し、西軍代表として藤井はあいさつした。「このあいさつは、ほかの方に代わっていただきたいです。私は敗れてしまいましたが、チームが勝ったというのがいいところ。ほかの皆さんは集中して、決断良く指されていました。私自身も刺激になりました」と話して、大きな拍手を浴びていた。