SNSで戦力外、現役続行宣言をした阪神西岡に行き先はあるのか?
球界の流れは大型補強から生え抜き育成へ
西岡は2002年に大阪桐蔭からドラフト1位でロッテに入団。2005年には盗塁王を獲得して日本一に貢献、2006年はWBC代表に選ばれて世界一メンバーとなった。2010年には首位打者、最多安打を獲得するなど、スピードを持ったスイッチヒッターとして、ひとつの時代を築いた。時代が時代なら引っ張りだこだったのかもしれない。 しかし、昨年オフに巨人を自由契約となって、結局、オファーのなかった村田修一に代表されるように球界は大型補強の時代から生え抜き育成の時代に大きく変革している。そういう時代の流れにおいて、西岡の再就職に厳しい現実が待ち受けていることは事実。 元阪神OBの評論家で、西岡と交流のある池田親興さんも「体力的にだいぶ戻ってきているのは事実。本人として、まだやれるとの気持ちが強いことも理解できる。34歳という年齢は、現在の野球界では、まだ十分にできる年齢だとも思う。ただ、どの球団も生え抜きの若手を育てて世代交代を進めているという現実もある。どうしても来季に勝負をかけたいチームの欠けたピースに西岡が当てはまるケースがあるのか、どうか。プロは需要と供給があって成立する世界。個人的には、なんとか頑張って欲しいが、正直、取ってくれる球団はないかもしれない」という厳しい見方をしている。 ただ西岡も、そういう現実は十分に把握していて現役続行を宣言している。インスタでは、「その目標(来季現役)が達成できなかったら? そのときまた目標を立て直したらいい! 戦力外と言われた瞬間の、あの気持ちも僕の経験値にプラスされた。開き直りはあまりいい結果に繋がることは少ないと思うので、開き直ってるとは思わないでくださいね」とも書いた。 あえてイバラの道を突き進むことを決断した西岡の未来やいかに。 いずれにしろ、西岡の行き先が決まるのは、各球団のFA選手の動向、ドラフトなど、オフの補強の動きがすべて決着した後になるだろう。