SNSで戦力外、現役続行宣言をした阪神西岡に行き先はあるのか?
可能性があるとすれば横浜DeNAかオリックス?
今シーズン、二塁のポジションをしっかりと固定できなかったのは、セでは、大和(30)のFA獲得に伴い二塁へコンバートした倉本寿彦(27)でスタートしたものの、不振で2軍落ちし、石川雄洋(32)、柴田竜拓(24)、守備に不安のあるソト(29)が二塁を守るほど、ウイークポイントとなってしまった横浜DeNA、同じく吉川尚輝(23)、田中俊太(25)で開幕から2か月を我慢したが、マルティネス(25)、山本泰寛(24)などと、固定できなかった巨人の2球団だ パ・リーグでは、二塁、三塁に広げて見る。 楽天の二塁は、固定できなかったが、基本的には銀次(30)、藤田一也(36)のツープラトン。加えて山崎剛(22)、西巻賢二(19)の両ルーキーを育てたいというチーム方針がある。日ハムも、前半戦は、横尾俊建(25)、石井一成(24)、田中賢介(37)、杉谷拳士(27)らの調子を見ながら起用する形になっていたが、夏場から高卒5年目の渡邉諒(23)を固定して使っている。オリックスも、ルーキーの福田周平(26)が、夏場から二塁に固定されたが、三塁は、大城滉二(25)、シーズン途中に横浜DeNAからトレードで獲得した白崎浩之(28)の併用となっている。 巨人は、昨年オフの村田修一(37)への戦力外通告に象徴されるように世代交代を推し進めており、西岡獲得に乗り出すことは、まずない。ネット上では、ロッテ復帰を待ち望む声が多く見られるが、ロッテも中村奨吾(26)の二塁コンバートが成功、ショートは、ルーキーの藤岡裕大(25)がポジションを確保、押し出されるように3年目の平沢大河(20)が外野にコンバートしたほど。三塁も鈴木大地(29)に大型ルーキーの安田尚憲(19)も控えていて西岡が割り込んでくる余地はない。 バックアップも含めた二塁、三塁の強化、あるいは、代打の切り札としての可能性があるとすれば、今季終盤に二塁手に困った横浜DeNAか、松坂世代の小谷野栄一(37)が引退して内野の枠がひとつ空いたオリックスしかないだろう。 オリックスには幸いにして西岡が“下克上日本一”に貢献した2010年当時のロッテ監督だった西村徳文ヘッドコーチがいる。ロッテ時代には、性格的に個性の強い西岡をうまくコントロールするなど、両者の関係は悪くない。一部では、来季の監督昇格との報道もあるが、西岡の移籍先としては、こういう人間関係はプラス材料だ。 また10年ぶりに優勝した西武にしても“不動の二塁”である浅村栄斗(27)が、もしFAで動くようなことにでもなれば、西岡が緊急リストアップされる可能性も捨てきれない。