かつて「チャンピオン」だった元モデルが「覚悟」のコンテスト挑戦へ 「何が正しいか分からなくなった」厳しい現実
「時間がない中で、焦りやプレッシャーを感じることもありました。ここに至るまでは、苦しい思いもしました。ですが、このような(4位という)評価をいただけて、報われたと思います。今後への手応えを感じました」 未来につながる、価値ある「4位」。人は新たな道を模索するとき、その最初の一歩を踏み出す際には大きな勇気を要するものだ。しかし、その一歩がなければ、新たな道を切り拓くことはできない。 「もし、『やらない』という選択をしていたら、このように心が満たされることはなかったと思います。来年はもっと自分にとって厳しい選択をして、僕が本当にほしいものを手に入れたいです」 【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。
文:藤本かずまさ 撮影:中島康介