新潟医福大がGL突破に近づく2連勝! 桐横大撃破で一昨年インカレ決勝の雪辱「歴史がない大学なので少しずつ歴史を」
[12.16 インカレ決勝ラウンド第2節 新潟医療福祉大 1-0 桐蔭横浜大 J-GREEN堺メインフィールド] 【写真】「プリンセスすぎる」「激かわ」なでしこ清水梨紗がディズニーへ 第73回全日本大学サッカー選手権(インカレ)は16日に決勝ラウンドのグループリーグ第2節を行った。J-GREEN堺メインフィールドで行われた第1試合は、新潟医療福祉大(北信越1)が桐蔭横浜大(関東7)に1-0で勝利。佐熊裕和監督は「守備のところもDFラインだけじゃなくて中盤も、全員が誰一人サボらないでやってくれたというのは大きかった」と勝因を分析した。 ともに初戦で勝利した2チームは、準々決勝進出に近づくためにも連勝を狙う。新潟医福大は初戦と同じ先発で4-3-3の布陣。GKは桃井玲(4年=桐光学園高)、4バックは左からDF白石蓮(1年=尚志高)、DF大塚天翔(4年=正智深谷高)、DF秋元琉星(4年=青森山田高/群馬内定)、DF成瀬護(4年=札幌U-18)。アンカーにDF細井響(3年=習志野高)、インサイドハーフは左がMF松本天夢(4年=高崎経済大附高/長崎内定)、右がMF上之平暉羅(3年=磐田U-18)。前線3人は左からMF田澤夢積(3年=青森山田高)、FW吉田晃盛(3年=九州国際大付高)、MF高足龍(3年=流通経済大柏高)が並んだ。 桐横大は先発を1人変え、DF岩崎博(4年=甲府U-18/栃木内定)を起用。4-2-3-1の布陣で、GKは西澤翼(4年=磐田U-18/磐田内定)。4バックは左からDF武田拓磨(4年=桐蔭学園高)、岩崎、DF松本太一(4年=広島ユース)、DF飯島大地(2年=桐蔭学園高)。2ボランチはMF永井大士(3年=聖和学園高)とMF斉藤夏(4年=日大藤沢高)。サイドハーフは左がMF池田柚生(3年=広島ユース)、右がMF遠藤貴成(4年=東福岡高/横浜FC内定)。2トップは縦関係でMF笠井佳祐(4年=関東一高/新潟内定)がトップ下気味に、最前線にFW渡邊啓吾(4年=旭川実高/湘南内定)が立った。 前半は拮抗した展開ながらも、桐横大が得意のサイド攻撃からチャンスを作る。前半20分、武田が左サイドからクロスを上げ、渡邊がヘディングシュート。しかし、わずかに枠内を捉えなかった。新潟医福大も吉田や田澤がシュートを放つも、GK西澤に阻まれた。前半はスコアレスのまま終了し、後半に折り返した。 桐横大の安武亨監督が「我慢強さがあっち(新潟医福大)の方があった。うちは我慢強さで負けた」と振り返るとおり、時間が経つにつれて新潟医福大の守備が秋元を中心に安定。すると後半25分、新潟医福大に待望のゴールが生まれた。 新潟医福大は中盤右のFKを白石が左足で蹴り、一時はクリアされるが、PA左手前で松本がボールを収める。左足で蹴ったボールはファーサイドに飛ぶと、待ち構えた吉田が相手選手に競り勝ちながら頭で押し込んだ。 1点を先取した新潟医福大は、その後も冷静に試合を運ぶ。桐横大は渡邊に代え、190cmのFWンワディケウチェブライアン世雄(1年=修徳高)を最前線に置いて起点を作るも、新潟医福大の対応に苦戦。そのまま時間は過ぎ、新潟医福大が1-0で2連勝を果たした。 一昨年のインカレ決勝で桐横大に敗れた新潟医福大は雪辱を果たした。佐熊監督は「昨日のミーティングでも、先輩たちが悔しい思いをしたという話をした。歴史がない大学なので少しずつ歴史を作ってみんなでやってきた。そういう気持ちはあった」と思いを口にする。 2連勝で首位に立ち、グループ突破に大きく近づいた新潟医福大は18日の最終節で阪南大(関西1)と対戦する。今年夏の総理大臣杯決勝で敗れており、桐横大に続いて因縁の相手だ。「(リベンジの)気持ちは強く持っている。そこでまた僕も焚きつけるとたぶん勢いに乗って変になるので、そこはちょっと抑えながら、きちっとリベンジができるような準備はさせてあげたい」と新たなリベンジに向けて、静かに燃えていた。 桐横大は敗れはしたものの、今シーズンからグループリーグ方式となったため、1勝1敗で最終節に望みを残す。安武監督も「普段だったらこれでもう引退というはずだが、レギュレーションが変わったおかげでもう一回チャンスをもらえる」と前向き。「だから次勝てばいいだけ」と強調した。キャプテンの松本が累積警告で次節出場停止のため、指揮官は「このままで終われないでしょうという感じにみんななっている。次はいい試合をするのではないでしょうか」と教え子の発奮に期待を込めた。