年賀はがきの書き損じ、不要になった切手・ハガキはどうすれば無駄にならない?
家の中を整理すると、どこかしらにある使いそびれた切手や書き損じのはがき。数百円の微々たる額ですが、いつか使うかも……と捨てられずにいる方も多いのではないでしょうか。今回の相談者・さやかさんも、今まさにそのような状況だと言います。話を聞いてみましょう。 【新料金一覧はこちら】2024年はがきや切手代が大幅値上げ!封書は?はがきは?
夫の実家から大量の未使用はがきが……
先日、夫の実家を整理した時のこと。未使用の年賀はがきが大量に出てきました。夫の実家は小さな町工場で、仕事柄、得意先や顧客に送る年賀はがきを毎年大量に購入します。そのため、出せずじまいのものや書き損じなど、100枚以上の未使用はがきが机の引き出しに眠っていたのです。それだけでなく、10年以上前の50円切手や80円切手も見つかりました。 お金にすると、1万円近くがゴミと化していたのです。 私も未だに年賀状を送るタイプで、毎年予備として用意しているものが数枚手元に残ってしまいます。家族写真を印刷しているので再利用はできませんし、かと言って捨てるのも忍びなく……。以前職場でそんな話をしたときに、「投函前の未使用のものは、手数料がかかるけど郵便局で交換してもらえる」と同僚が言っていたのを思い出しました。 夫の実家にあったものはかなり昔の切手ですが、そのような古いものも併せて交換可能なのでしょうか。
未使用はがきと交換できるもの
さやかさんのご家族のように、年賀はがきを大量に購入した結果、未使用のままになってしまっているご家庭はあると思います。また、使わない切手や書き損じたはがきが放置されていることもあるかもしれません。これらはお金に換えることはできませんが、手数料を少し払えば新たな切手やはがきに交換が可能です。 手数料は、99枚までは1枚につき5円、100枚以上は10円です。100円切手5枚を500円切手に交換する場合、手数料は5枚×5円で25円。500円切手1枚→100円切手5枚の場合は5円の負担で済みます。些細な金額ではありますが、額面の小さい切手の交換は手数料の負担増になるので、額面の大きなものに交換するのが得策です。 切手やはがきはあまり使わないという方は、メルカリなどで使えるレターパックプラス(520円)やレターパックライト(370円)に交換するのも1つの手かもしれません。 なお、書き損じや未使用はがきは、次のような団体に寄付するという方法もあります。 ■ シャプラニール ■ 世界の子どもにワクチンを 日本委員会 ■ テラ・ルネッサンス はがき20枚でバングラデシュの少女たちが読み書きを学ぶ1カ月分の授業料になったり、途上国の子どものワクチンに換えられるなど、わずかな枚数でも立派な寄付になります。なお、「世界の子どもにワクチンを」には、2023年1月~12月の1年間で1117万円分の支援が寄せられています。 構成/渋澤和世 取材・文/井手朋子 イラスト/Sumi 編集/佐野倫子
渋澤 和世