職務経歴書は定期的に更新すべし。転職を考えていなくても得られる「3つのメリット」
いくつかのプロジェクトで(大抵同時に)仕事をしていると、自分のポートフォリオを更新するのを忘れがちです。 (ここでの「ポートフォリオ」とは金融系の用語ではなく、学歴からグラフィックデザインやライティングなどの仕事まで、あらゆる経歴をまとめた履歴書のようなものを指します。) 運が良ければ、定期的に締め切りのある、安定した一連の仕事をしており、仕事以外に仕事関連のことをする時間はほとんどありません。 このような問題に対処するには、仕事が完了したらできるだけすぐに、ポートフォリオにその仕事を追加するしかありません。でなければ、終わった仕事をすべて記録するのは難しいです。 そして、誰かにポートフォリオを求められた時や必要となった時に、バタバタと慌ててまとめなければならなくなります。 この問題を解決するには、「常に更新する」のと「まったく更新しない」の間を取って、スケジュールを決めて更新するのがいいでしょう。
ポートフォリオを最新の状態に保つメリット
場合によっては、上司が部下に定期的にポートフォリオを更新するように求めることもあるでしょう。 デザイナーであり、編集者であり、スタートアップのアドバイザーでもあるDavid Hoangさんは、かつて四半期ごとにデザインチームのメンバーにポートフォリオを更新させるマネージャーと働いていたことがあり、その詳細をX(旧Twitter)で紹介していました。 I had a manager who had our design team update our personal portfolios every quarter. It startled a lot of people who wondered why she would have us do that. The more you let go, the more you enable retention.A few examples of what resonated throughout the process... — David Hoang (@davidhoang) August 5, 2020 X(旧Twitter)でHoangさんは、「マネージャーがなぜそんなことをさせるのかみんな不思議に思っていたけれど、出してしまえば、それだけ得るものも多いのです」と書いており、それは理にかなっています。 Hoangさんは、定期的にポートフォリオを更新することで、いくつかのことが果たせると解説しています。 まず、自分のやった仕事を文書化する機会が得られること。 次に、ポートフォリオの多くはケーススタディ(事例)なので「自分の仕事が与えた影響について考える時間となる」と書いています。 最後に、ポートフォリオを更新して自分の仕事を振り返ると、自分のやったことを誇りに思えた場合は特に、もっと仕事に励もうと思えます。 ポートフォリオの更新は、今の自分の振り返りのツールであるべきで、会社を辞める準備だけではありません。 やる気やカレンダーのアラートなどが必要かもしれませんが、ポートフォリオを最新の(少なくとも少し前くらいの)状態に更新することは、時間と労力をかけるだけの価値があります。 ──2020年8月24日公開記事を再編集して再掲しています。 Source: X
的野裕子