レッドブルのJ3大宮アルディージャ買収、さまざまな疑問「クラブカラーはオレンジから赤に変更される?」
【レッドブルの傘下となる最大のメリット】 説明会では、質問を受けつける時間もあったという。スマートフォンでQRコードを読み込み、質問を書き込む方式で、トップチームやVENTUSの選手からも多くの質問が飛んだ。 クラブの名称やロゴ、エンブレムなどのプロパティをどうするのかは、「これから詰めていくことになる」(原本部長)と言う。大宮のチームカラーは「オレンジ」で、レッドブルはその名とおり「赤」の印象が強いが、レッドブル側は「これまでクラブがステークホルダーと育んできたチーム名やクラブカラーなどをリスペクトする」と明言している。 ニューヨーク・レッドブルズやレッドブル・ブラガンチーノでは、買収後のリブランディングを地元主導で進めていったとの情報もある。レッドブル側の意向を一方的に押しつけられる、ということはなさそうだ。 レッドブルのサッカーネットワークに加わる大きなメリットは、国際的な人的交流だろう。ヨーロッパとブラジル、それにアメリカとのパイプが生まれるのは、クラブはもちろん所属選手の可能性を拡げることになる。 原本部長も期待を口にする。 「選手からも質問が出ていましたけれど、いろいろなことが考えられます。トップだけでなくアカデミーのチームも行き来をして試合をする。トップチームやVENTUSの選手の移籍先になる。ライプツィヒが関係を持つクラブを、移籍先として紹介してもらう。アカデミーの選手の留学先になる、といったことです。レッドブルは育成にも力を入れていて、ブラガンチーノにはものすごい施設を造っています。それも見せてもらいました」 人的交流は双方向で進められていくだろう。日本人選手が移籍するだけでなく、ライプツィヒなどでプレーする選手を補強する、ということも可能なはずだ。レッドブル側が持つネットワークやデータベースを活用し、グローバルなつながりを深めていくことが期待される。