MEGUMIのコメディエンヌぶりが炸裂! 『ビリオン×スクール』会話劇に感じる“ライブ感”
山田涼介が初の教師役を演じる『ビリオン×スクール』(フジテレビ系)が7月5日より放送開始となった。日本最大の財閥グループ企業のトップで、“億万長者=ビリオネア”の加賀美零(山田涼介)がAI教育プログラムの開発・研究を目的に、教師として進学校の私立絵都学園に潜入。「やる気ゼロ」「才能ゼロ」「将来性ゼロ」の生徒が集められた3年0組、通称“ゼロ組”の担任を受け持つことになる。 【写真】美顔器を当てながら志田未来を見つめるMEGUMI 異色の教師が問題のある生徒ばかりが集められたクラスを率いていくという王道の学園ドラマと、AIの技術がさらに発展した近未来を思わせる設定を融合させた本作。全体的にコメディ色が強く、 慌ただしい1週間が終わる金曜日の夜に肩の力を抜いて楽しめる作品となっている。特に初回の放送で話題となったのが、職員室で繰り広げられる“ドタバタ会話劇”だ。本作の教師陣は加賀美に負けない個性豊かなキャラクター揃いで、作品を大いに盛り上げている。 中でもインパクトが強かったのは、養護教諭の堺宮子(MEGUMI)だろう。パッと見はクールな美人教師という雰囲気だが、中身はゴリゴリの体育会系。「教育にはムチが大事」という今どき大問題になりそうな昭和の教育方針を持っており、関西弁でまくし立てるように話す。そんな堺を演じるMEGUMIはタレントとしてはもちろんのこと、2019年には映画『台風家族』や『ひとよ』での演技が高く評価され、第62回ブルーリボン賞助演女優賞を受賞するなど近年俳優業での活躍が目覚ましい。驚くべきはその七変化ぶりだ。 『おいハンサム!!』(東海テレビ・フジテレビ系)での懐が深いのんびりとした母親役や、『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ系)におけるファッション誌の敏腕編集長役など、毎回異なるキャラクターを演じているが、どの役も不思議とバッチリハマる。直近では、4月期放送のドラマ『東京タワー』(テレビ朝日系)で、本作の主要生徒役の1人、松田元太(Travis Japan)扮する20歳以上年下の青年と道ならぬ恋に落ちる専業主婦を演じ、その揺れ動く感情を繊細に表現した。今回は繊細さのかけらもない真逆のキャラクターで、コント番組『志村けんのバカ殿様』(フジテレビ系)にもレギュラー出演していたMEGUMIのコメディエンヌぶりが炸裂している。