リッチモンド連銀総裁、大きな進展を遂げたが勝利宣言はできない
(ブルームバーグ): 米リッチモンド連銀のバーキン総裁は、米金融当局が「大きな進展」を遂げたとした上で、勝利宣言をすることはできないと強調した。
バーキン総裁は14日、リアルエステート・ラウンドテーブルの主催でワシントンで開かれたイベントで、労働市場に冷え込みの傾向が見られると指摘。それが「正常化なのか軟化なのか」を当局者は向こう数カ月で知ることになるだろうと述べた。
「hiring(雇用)が増える環境に戻るのか、firing(解雇)が増える環境になるのか、分からない状況に現在あると考える」と話した。
総裁は週間の新規失業保険申請件数や、大規模なレイオフを行う企業に義務付けている事前通知など、リアルタイムの指標を注視していると説明。
中立金利の推計値に幅があることを考えると、米金融当局は試行錯誤しながら進む必要があるだろうと述べた。
原題:Fed’s Barkin Says Made Great Progress But Can’t Declare Victory(抜粋)
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Reade Pickert