「まさにフットボールクラブの手本」大躍進の裏にあるジローナの真価【現地発】
“弱者の兵法”を採用せず、ビッグクラブのような戦いを
躍進の立役者が在任3年目のミチェル監督。攻撃的なスタイルを標榜しながら上位に導いている。(C) Getty Images
2シーズン前まで2部を戦っていたジローナが、ラ・リーガで首位争いを演じている。それも、スペクタクルなフットボールを実現しながら、だ。下馬評を大きく覆し、一大センセーションを巻き起こす大躍進の背景に迫る。(文:ヘスス・スアレス/訳:小宮良之 2023年12月7日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック スペイン』を転載) ―――◆―――◆――― 私はフットボールにおいて、数字(データ)を信用していない。 もちろん、ひとつの指標になることは理解している。リーグ戦で50得点をマークした2011-2012シーズンのリオネル・メッシは、その数字だけで凄みを語ることができた。18失点という歴代最少記録を残した2015-2016シーズンのアトレティコ・マドリーが強かったのも、偶然ではないだろう。 ラ・リーガ13節終了時点で首位に立つジローナ(編集部・注
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