【バレー】“ふれあいバレーボール体験”で競技を身近に。Vリーグ 富士通は試合後に来場者へコートを開放する取り組みも
幅広い世代から大勢の来場者がイベントに参加
「2024-25 大同生命SVリーグ」を筆頭に現在、国内のバレーボールシーンはクラブシーズンの真っただ中だ。そこでは各チームがホームゲームの運営にも力を注いでおり、趣向を凝らしたイベントや企画などが展開されている。 【ギャラリー】大阪ブルテオンやウルフドッグス名古屋によるコート開放の模様 そのなかの一つ、男子の富士通カワサキレッドスピリッツは装い新たにスタートした「2024-25 Vリーグ」において、11月23日~24日に今季初のホームゲームを実施。試合後にはホームゲームイベントとして「ふれあいバレーボール体験」を開催した。 これは来場者に試合後のコートを開放し、そこでバレーボールの指導をまじえながら競技に触れてもらうという取り組み。チームの勝田祥平アシスタントコーチが中心となって技術指導を行い、そこにOBである長谷山拓や浅野卓雅、尾木将が加わった。 体験会には幅広い世代から多くの来場者が参加し、競技歴もまばらだったが、そのなかでは実際にスパイクやサーブを打つほか、反対にOBら元Vリーガーのスパイクをレシーブするメニューにも挑戦。地元・神奈川のバレーボールチームで活動する小学生は、大人のアタックを受けて腕をさするリアクションをとりながら、「ボールは重たいけれど、次は上げられそうです!!」と意欲的に取り組んでいた。 イベントの最中には中川剛アナリストが「みんなで拍手しましょう!!」と、参加者が一つ一つのプレーにトライするたびに全員で盛り上げることをうながす場面も。1時間ほどの体験会には終始、温かい空気が流れていた。
バレーボールへの興味・関心高まる今、新規ファン獲得の一手に
この週末のホームゲームでは同・東地区の首位を走る北海道イエロースターズに初日こそストレート負けを喫するも、2日目には勝利をあげた富士通。その立役者となった栁田百織が「テレビでSVリーグを見て、近くで試合をやっていたので初めて見に来ました、と言ってくださるお客さんもいて、とてもうれしかったです」と話したように、バレーボールへの関心は高まりつつある。SVリーグとVリーグでカテゴリーは異なれど、興味を持って会場に足を運んでくれた新規顧客がいること自体がチームとしては喜ばしいことだ。 実際にSVリーグの大阪ブルテオンやウルフドッグス名古屋なども同様にコート開放のイベントをホームゲームの際に設けている。バレーボールそのものを身近に触れてもらうことは、ファン拡大のための一手といえそうだ。
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