お笑い芸人で、映画監督 グランプリ受賞して実感した「利点」 漫才で鍛えられた〝特殊能力〟
テレビ映えする相方を売り込みたい
現在、「えふ」はライブとYouTubeをメインに活動しています。ライブは月に3~4回ほど。普段、門田さんは映像制作をしていて、相方の「松下社長」さんはタクシー運転手として働いているので、このペースがお互いにちょうどいいのだといいます。 「映像制作は芸人と両立もしやすいですし、それぞれの活動にもメリットがあるんですよ。例えば、映画祭に行った話は、ライブでエピソードトークとして話せます。ほかの芸人とかぶらないんで、とても珍しがられます。また、映画祭の方では、芸人をしているというと盛り上がります」 演技にも自信がついてきて、自分たちの漫才にもお芝居シーンを入れるようになってきたそう。 そんな門田さんがひそかに狙っているのは、相方の松下さんのブレイクです。 「僕個人は相方に早くテレビに出てほしいと思っています。松下くんって顔は強面なんですが、めちゃくちゃいいやつで、めちゃくちゃ抜けてるんです。どんなライブに出ても、すぐに先輩からも後輩からもイジられます(笑)。相方の僕がいうのも変ですが、今時珍しい存在だと思うんで、早くテレビのスタッフさんに見つけてもらいたいです」 一方、映像制作では、短編映像を作る仕事を長く続けていくことが目標なのだそう。 「売れない芸人時代を15年ほど経験しているので、映画監督やディレクターとして求められている今の状態が、けっこう幸せです」と語ります。 「『ゆくゆくは長編作品を撮りたい?』なども聞かれますが、過去に長編作品を撮らせてもらった時に、僕は短編作品を作る方が向いているなと思いました。ずっとこのまま短編作品を撮りながら、芸人を続けていきたいですね」