【天皇杯】3大会ぶり４強目指す神戸 ハード日程も吉田監督「気持ち良く連戦に臨めている」と自信
ヴィッセル神戸は24日、天皇杯準々決勝の鹿島アントラーズ戦（25日、ノエスタ）に向けて、神戸市内のいぶきの森球技場で非公開練習を行った。 神戸は13日のセレッソ大阪戦、17日にアジア・チャンピオンズリーグ・エリート（ACLE）のブリーラム・ユナイテッド（タイ）とのアウェー戦、帰国してから22日にアウェーでアルビレックス新潟戦を戦うハードスケジュールが続いている。さらにここからは中2日で鹿島と4強を懸けて天皇杯を戦い、その3日後には首位を狙ってリーグの浦和レッズ戦に挑むことになる。この日程に、吉田孝行監督（47）は「また試合かっていう感じ」と苦笑いするが「チーム状態はいいし、気持ち良く連戦に臨めている」と話し、前向きに戦えていることへの手応えを口にした。 22日のリーグ新潟戦では、逆転を許しながらも、終盤に怒濤（どとう）の攻撃を見せて、終了間際に再逆転ゴールを決めるという劇的勝利。チームは狙えるタイトルを全て獲得しようと、さらに勢いを増している。 この天皇杯ももちろん優勝が目標となる。3回戦の徳島ヴォルティス戦と4回戦の柏レイソル戦で得点し、勝ち上がりの立役者となっているMF佐々木大樹（25）は「チームとして優勝を狙っているし、個人的には連続ゴールも決めているので、引き続きこの試合でもゴールをして勝利に貢献したい」と鼻息荒く、貪欲に勝利を目指す考えを語った。 神戸は2大会連続で準々決勝敗退となっており、4強入りとなれば、20年元日に初優勝を果たした第99回大会以来、5大会ぶり。佐々木は「2年連続ベスト8で負けているところは忘れて、目の前の試合に勝ちにいくところだけを意識していきたい」。今季「2チーム分の戦力を整えた」という神戸の真価が問われるのは、まだまだここから。天皇杯では2度目の頂点に向けて、チーム総力を結集して鹿島に挑む。【永田淳】
