メジャー後初ツアーを経てSUPER★DRAGONが得た自信「やってきたことは間違いじゃない」
背中を押すというよりは背中をさするような楽曲を
――「Younger Forevermore」は古川さん、ジャンさん、松村さんの共作です。こだわりや、どういったメッセージがあるかなどお伺いしてもいいですか? 古川 結果的にすごく温かい曲になりましたね。自分たちの等身大で伝えたいメッセージや、正直な気持ちをしっかりとのせられたと思うんですけど、メッセージ先行で作った楽曲じゃないんですよ。 ――そうだったんですね。聴くとしっかりメッセージが込められている印象でした。 古川 もともと、こういうテイストの、ミクスチャーロックがやりたくて。2000年初頭をイメージするような……。 「MIXTURE」というツアーでは、自己紹介みたいなところもあったので、そういった意味で、軸の部分の再解釈をこのタイミングでやりたいな、と思ったのがきっかけです。 イメージをジャンに伝えた上で協力してもらって、ジャンの家で一緒にデモをゼロから作ったあとに和哉も含めて、歌詞のテーマを3人でミーティングした形です。 「がんばろうぜ」みたいな曲はいっぱいあるけど、背中を押すというよりは、背中をさするような、というか。そういう楽曲があってもいいな、と思ったんですよね。本当に歌詞のまんまなんですけど、自分にも人にも多くを求めずに、みんなで支え合っていかねぇか? みたいな気持ちです。 ――今の時代の優しさですね。 古川 優しいもいろいろ定義があると思うんですけど、ネットとかを見ていると本当にしんどいので。そのしんどさって、みんな麻痺しますし、逆にそれを自分たちなりにどう捉えていけばいいんだろうな、と。どうやったら少しでも改善するんだろうな、とか。 本当に幸せなら、とか、満たされてたら、とか、一生懸命、自分が向き合うことがいろいろとあったらそんなことにフォーカスしないじゃん、って思うんですよね。それにみんな気づかなさすぎだな、と。もうお前ら暇だから!ということと、ピースな気持ちをしっかり、正直に伝えたかったんです。 最初からそのメッセージを持っていたわけではないので、3人で話してまとめた感じでした。 松村 テーマとしてこういうことを言いたいよね、というのはずっと感じてはいたことでしたし、自分の中でスッと答えが出しやすい題材だったので、制作は結構一瞬でしたね。 ジャン 僕も昔の音楽の方をよく聴くんですけど、圧倒的に今の時代の方が背中を押す曲が多いんですよね。ということは、やっぱり今の方がしんどい人たちが多いんだな、と日頃思うんですけど、しんどいときにガーガー言われても逆にしんどくなる気がするので、毅が言った通り、さするくらいの、軽くスーッと耳に入って自然と背中が押される曲はSUPER★DRAGONもなかったし。スマホとかの中に無限に悲しい要素が広がっている今の時代に、何か救ってあげられる曲になってるのかなと思います。BLUEのみんなも含めてですけど、リスナーがこれを聴いて、それこそyounger世代の人たちは前に進んでいただけたらなと思います。