保険金目的で知人の男性を川で溺死させたとして殺人の疑いで逮捕された男について、大阪地検は18日、男性の自殺を手助けした自殺ほう助の罪に切り替えて起訴しました。 　自殺ほう助の罪で起訴されたのは、無職の井上司被告（61）です。井上被告は昨年12月、保険金目的で、知人の池田明弘さん（当時63）を大阪府柏原市の大和川に転落させ溺死させたとして、殺人の疑いで9月に逮捕されましたが、容疑を否認していました。 　池田さんのリュックには井上被告が購入した鉄アレイが入っていたほか、井上被告のスマートフォンには事件の直前、溺死する方法を検索した履歴が残っていたことがわかっています。 　大阪地検は、殺人の罪ではなく、池田さんの自殺を手助けした自殺ほう助の罪に切り替えて起訴したことについて、「捜査の結果、証拠の内容を評価した」としています。殺意の立証が困難と判断したとみられます。