「184日間、毎日すべて無料!どうしたもんかな」大阪・関西万博 会場・夢洲、イベント全容明らかに
大阪・関西万博の期間中に、会場内で開かれるイベントの全容が公表された。10月13日、開幕まで半年となった。 【画像】大阪・関西万博 会場・夢洲で繰り広げられるイベントは? 期間中の2025年4月13日~10月13日には会場内で毎日イベントが開かれ、来場者は無料で体験できる(会場・夢洲の入場チケット料金は別)。 大阪・関西万博催事検討会議の共同座長を務める大崎洋氏(吉本興業HD前会長、「崎」=たつさき)は、「ハード面がすごく進んでいるので、安心もし、ホッとしている。ワクワク感、ドキドキ感が増してきたように思います」と期待を寄せている。 会期中のイベントカレンダーも大阪・関西万博の公式サイトで公表されている。 会場内の主要施設で開かれるイベントの大半にあたる約620件の日程が9月までに決定。主要イベント施設の使用率は90%(小規模イベントが開かれる「ポップアップステージ」5か所などは除く)。 ■参加国が威信をかける「ナショナルデー」 ナショナルデーは会場内の「EXPOナショナルデーホール」を中心に参加国や国際機関が連日開催する。 開幕翌日の4月14日にトルクメニスタンが「復活の詩」と題したイベントを予定。5月12日はチリが「Chile We Care 未来社会の共創」、5月23日にはオーストリアがウィーン少年合唱団コンサートを開催。 大阪・関西万博の参加国や国際機関が連日開催するナショナルデー。国内外のVIPや一般の来場者を招き、自国の文化を発信する。 主催する日本国際博覧会協会の武田家明・催事局長は「184日間の会期で、170近い参加国や国際機関がナショナルデーを開催する。1日あたり1か国という割り当てだけに、各国の希望日の調整が非常に難しかった。国賓級の要人を招待するケースもあるだけに、各国はこだわりと威信をかけ、大きく力を入れている」と話した。 スイスは4月22日、カナダは5月17日、オランダは5月21日、アメリカは7月19日に音楽ショーやパレードを予定。マレーシアは9月8日、フランスは9月13日に実施する。ポーランドは10月1日などとなっている。 現在、公式に参加表明している161か国・地域、9国際機関のうち、日替わりで自国の文化を発信する「ナショナルデー」は約140カ国・地域の日程が決まったほか、世界的なアーティストによる音楽ライブなども調整している。 催事ではこのほか、大物アーティストの参加も内定しており、大崎座長は「僕なんかおしゃべりなんで言いたいんだけど」と話すが、細部の調整などから正式な発表は後日。 ■地元・大阪の魅力発信「大阪ウィーク」 大阪・関西万博は、開催地大阪にとって、地域の魅力を世界に向けて発信するとともに、国内外との交流を深め、大阪のプレゼンスを一層高める絶好の機会でもある。 そこで、大阪の自由闊達で進取の気性に富んだ人々のエネルギーを結集して「祭」をテーマに、大阪府・市を中心に府内全市町村が連携し、春・夏・秋にわたって大阪の魅力や特色を発信する「大阪ウィーク」を開催する。 大阪の観光や産業、食文化などを来場者に体験してもらう「大阪43市町村の祭典」や、 大阪各地のだんじり・やぐら・太鼓台等が一堂に会し、盆踊り世界記録への挑戦、伝統文化やアートなど“ワクワク感のある”イベントを多数開催する。 大崎座長は「大阪・関西万博は“祭り”の要素が強い。だんじり、やぐらなどのプログラム調整が大変だが、その楽しさもある。子どもたちにとって、“おらが故郷の祭り”が、万博会場で世界に発信できることはワクワクするのではないか。世代を超えてワイワイ騒ぐ1日、とても良い体験を提供できると思う」と抱負を語る。 アメリカは7月19日に特別ゲストを招いた音楽ショーやパレードを予定。イギリスは5月22日、中国は7月11日に実施する。 5月24、25日には最先端テクノロジーを駆使し、歌舞伎俳優とバーチャルシンガー・初音ミクが共演する。 6月14、15日には「青森ねぶた祭」「山形花笠まつり」など東北を代表する6つの夏祭りを再現。 日本の文化を紹介するイベント「ジャパンデー」は2025年7月3日に開催する。 現代アートの展示や伝統工芸、伝統芸能を展示・披露する「日本国際芸術祭」を行うほか、ポン菓子やあめ細工など懐かしい菓子を試食するイベントも同日に開催する。 日本国際博覧会協会は今後も万博の公式ホームページなどでイベント情報を発信し、開幕半年前の10月13日に始まった入場日時の予約受付とともに機運醸成を図る。
ラジオ関西