トランプ氏にウィンクルボス兄弟から3億円の献金──暗号資産業CEOによる大統領選寄付に先鞭
暗号資産(仮想通貨)取引所ジェミナイ(Gemini)の最高経営責任者(CEO)であるタイラー・ウィンクルボス(Tyler Winklevoss)氏および、その兄弟で同社社長のキャメロン・ウィンクルボス(Cameron Winklevoss)氏は、暗号資産業界の著名な経営者からは初となる大統領選についての巨額献金を2件行い、ドナルド・トランプ(Donald Trump)前米大統領に対してそれぞれ100万ドル(約1億5500万円、1ドル=155円換算)支援したと、現地時間6月20日にタイラー氏のX(旧ツイッター)における一連の投稿で述べられた。 「過去数年間、バイデン政権は暗号資産に対して公然と宣戦布告してきた」と、氏は米国大統領のジョー・バイデン(Joe Biden)政権に対して長文の抗議を始め、「この業界を壊滅させようと、複数の政府機関を武器に、業界の善良な人々をいじめたり、嫌がらせをしたり、訴えたりしてきた」と主張した。 同社は昨年、米証券取引委員会(SEC)から無登録の証券を取引していると訴えられており、氏は当時これを「駐車違反切符の偽造」と呼んだ。氏によるトランプ支持の説明は、バイデン批判と言った方が近いものであった。 「ドナルド・J・トランプ大統領は、ビットコイン推進派、暗号資産推進派、ビジネス推進派の選択だ」と氏は締めくくった。 タイラー氏は、直近のトランプ氏による暗号資産での献金を受け付ける意思を元に、15.47ビットコインの形で献金したと述べた。また、兄弟のキャメロン氏が後に送信した投稿ではタイラー氏と同様の行為を行ったと述べられている。広報担当者によると、今回の資金は「トランプ47委員会」に送られる。これは「共同資金調達委員会」で、選挙献金に関する法的制限を遵守するために金額を分割する可能性があり、つまり大勢の共和党後援者と共有され得るということを意味する。