トランプ氏にウィンクルボス兄弟から3億円の献金──暗号資産業CEOによる大統領選寄付に先鞭
ウィンクルボス兄弟の旺盛な寄付意欲:フェアシェイクを中心に
ウィンクルボス兄弟はこれまでずっと、米国における選挙活動に対して相当な額を寄付してきた。2024年の選挙活動における主要な個人献金者の一角を占めるだけの合計金額に既になっている。連邦選挙管理委員会の開示資料によると、今日までに2人はそれぞれ合計約270万ドル(約4億1850万円、1ドル=155円換算)を寄付している。大統領選のレベルに至っては既に、共和党の指名をトランプ氏から奪おうとした著名候補者のほとんどを支援していた。ビベック・ラマスワミ(Vivek Ramaswamy)、ニッキー・ヘイリー(Nikki Haley)、ティム・スコット(Tim Scott)、ロン・デサンティス(Ron Desantis)フロリダ州知事などだ。 しかし、2人による寄付の大半は、暗号資産業界の主要な政治活動委員会(PAC)であるフェアシェイクに対したものだ。この特別政治活動委員会(スーパーPAC)が集めた寄付総額は現在、約1億6900万ドル(約261億9500万円、1ドル=155円換算)に達し、ウィンクルボス兄弟の合計500万ドル(約7億7500万円、1ドル=155円換算)は小さいながらも重要な割合を占めている。こうした寄付金は、議会に暗号資産の支持者を増やすことを期待して、議員候補者の屋外広告の購入に充てられている。 ウィンクルボス兄弟によるトランプ氏への寄付は、以下の人物と同様の最大規模の寄付となる。具体的には、インターコンチネンタル取引所(Intercontinental Exchange)の創業者で会長兼CEOのジェフリー・スプレチャー(Jeffrey Sprecher)氏と、その妻であり元上院議員でバックト(Bakkt)CEOのケリー・リン・ロフラー(Kelly Lynn Loeffler)氏、TDアメリトレード(TD Ameritrade)の創業者で元CEOのジョー・リケッツ(Joe Ricketts)氏、バジェット・スイーツ・オブ・アメリカ(Budget Suites of America)を所有し、以前存在していたビゲロー・エアロスペース(Bigelow Aerospace)を創業したロバート・ビゲロー(Robert Bigelow)氏である。 |翻訳・編集:T.Minamoto|画像:Shutterstock|原文:Winklevoss Twins Say They Each Gave $1 Million to Trump Presidential Campaign
CoinDesk Japan 編集部