三陽商会がリユース品販売を開始。自社製品を「RE:SANYO」ブランドとして再販
三陽商会は6月21日、衣料・雑貨のリユース品ブランド「RE:SANYO」の販売を開始すると発表した。3月に始めた回収活動によって集まった自社製品を再販する。
同日からアウトレットを扱う都内・新宿の実店舗を販売店第1号とし、リユース販売を開始。年内にさらに2店舗でもリユース販売を始める。
三陽商会ではサステナブルに関する取り組みの一環として、3月から自社製品の衣料や雑貨の回収活動をスタート。5月末時点で583の売り場で回収を行い、1万点以上を集めた。8月までにはEC・アウトレットを除く全売場での回収活動実施、年間5万点の回収を目標としている。 回収品は、仕分け後、再販可能な商品はクリーニングなどを行い「RE:SANYO」として販売する。三陽商会独自の基準を設け、一定の品質が保たれた「三陽商会認定リユース品」として展開。「RE:SANYO」のブランド名は認定品として商品下げ札などにも使用していく。
なお、再販をしない製品はリサイクルする。羽毛製品については、品質表示のダウン率50%以上の背品は、羽毛リサイクルを促進する団体である一般社団法人Green Down Projectを通じてリサイクルする。その他は、協業先のECOMMITを通じて資源循環につなげる。
「RE:SANYO」の販売店第1号となるのは、都内・新宿区の既存店舗「サンヨーG&Bアウトレット落合店」。1階部分をリユース売り場とする。店内什器もリユース什器を採用し、環境に配慮した内装とした。
リユース什器のうち、木材を使用した什器は間伐材が使用されたものを、そのほか、卵殻を原料に用いたトルソーや紙製ハンガー、再生素材のカーペットを内容の一部に採用した。店内では同社のリユース事業についての説明パネルの展示や、衣料回収ボックスを設置しリユース事業や回収活動の訴求も行う。