人に「優しくできない」ときに考えたいこと。元幹部自衛官の「無理しない人づきあい」のコツ
余裕があるときにしか人に優しくできない
結局、常人は自分に余裕があるときにしか、人に優しくできないんです。 たとえるなら、余裕のコップのようなものがあって、それがあふれんばかりのときは、どんな人でも優しくなれんだと思います。コップに入りきらないものは人に分け与えても、気にならないからです。 一方で、余裕のコップが満たされていないときは、減った分がとても気になってしまいます。そんなときに無理して分け与えると、減った分を早めに返してほしいと思うものです。 なので、まずは自分を満たしてあげることが大事なんだと思います。疲れているときは自分に超優しくするんです。 ゆっくりとお風呂に入る、から揚げとかおいしいものを食べる、趣味や推し活に没頭する、早めにお風呂に入るなど。自分に目いっぱい優しくしたら、余裕もできます。そうしたら、自然と優しくなれるものです。 「人に優しく」という教えは間違っていないです。ただ、その「人」には自分も含まれているんです。自分に優しくして、あふれそうな分を人に「おすそ分け」する。これが無理のないやさしさだと思いますよ。 ※本記事は『人生から逃げない戦い方 メンタルダウンから生き延びた元幹部自衛官が語るユル賢い生存戦略』より一部抜粋、再構成のうえ作成しております
ESSEonline編集部