ホンダ「CRF1100Lアフリカツイン」とスズキ「GSX-S1000GX」最新ツアラーバイクの違いを徹底比較
また、このS.A.E.S.に車載IMU(慣性計測装置)などのデータを組み合わせることで、路面の凸凹などを検知し、サスペンションの制御量を自動で切り替えるプログラム「SRAS(スズキ ロード アダプティブ スタビライゼーション)」も搭載。これにより、未舗装路での振動を抑えたスムーズな乗り心地と、オンロードでのダイナミックなスポーツ走行を両立する。 ほかにも出力特性、トラクションコントロールのレベル、S.A.E.S.の減衰設定を統合管理する「SDMS-α」も採用。コーナーで車体が傾いたときにもABSを作動させることができる「モーション トラック ブレーキシステム」など、多彩な電子制御機能を搭載する。
新型GSX-S1000GXは、これら最新の電子制御システムにより、天候などさまざまな状況はもちろん、オンロードやオフロードといった幅広い路面状況にも対応。また、ライディングの経験やスキルなどに左右されず、つねに高いパフォーマンスを気軽に楽しめるマシンに仕上がっているという。 ■ボディサイズ比較 そんな両モデルだが、まずは車体サイズや車両重量などを以下に比較してみよう。 【車体サイズ・車両重量比較】
●CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツES ・全長2305mm×全幅960mm×全高1475mm(スクリーン最上位置1530mm) ・ホイールベース1570mm ・シート高840mm(ローポジション時820mm) ・車両重量243kg【253kg】 *【 】内はDCT仕様車 ●CRF1100Lアフリカツイン<s> ・全長2330mm×全幅960mm×全高1485mm(スクリーン最上位置1540mm)
・ホイールベース1575mm ・シート高870mm(ローポジション時850mm) ・車両重量231kg【242kg】 *【 】内はDCT仕様車 ●GSX-S1000GX ・全長2150mm×全幅925mm×全高1350mm ・ホイールベース1470mm ・シート高830mm ・車両重量232kg 全長や全幅、全高などの車体サイズは、GSX-S1000GXのほうが全体的にコンパクトだ。駐車場での取りまわしなどは、よりやりやすいだろう。また、シート高も低めなので、足着き性も良好なことがうかがえる。ただし、CRF1100Lアフリカツインも、シートの高さを2段階で調整できるアジャスタブルシートを備えている、とくにアドベンチャースポーツESでは、ローポジション時のシート高が820mmとなるから、身長165cmの筆者のように、体の小さなライダーにはありがたい。