娘の行動に「…え?」 “ぽんこつ母さん”の私が病院に行こうと決心したワケ<漫画>
イラストレーターで2児の母のはなゆいさんは、自身の忘れ物やスケジュールミスの多さに子どもの頃から悩んでいたといいます。 【マンガ】『ただのぽんこつ母さんだと思っていたらADHDグレーでした。』を最初から読む 2024年1月15日に上梓された『ただのぽんこつ母さんだと思っていたらADHDグレーでした。』(はちみつコミックエッセイ)では、はなゆいさんが心療内科に相談し、自身の困りごとに向き合っていく姿を描いています。 今回は本書からプロローグを紹介。はなゆいさんが心療内科を受診したきっかけや、その際に感じた心のハードルの高さなどについて聞きました。
娘のためにも、自分自身に向き合いたい
――もの忘れやうっかりミスの多さに以前から悩んでいたそうですが、今回心療内科に相談しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか? はなゆい:私の困りごとの1つ1つはとても些細なことで、誰にでも起こることだと思います。だから心療内科を受診するのは大袈裟だと思い込んでいました。それでも、毎日自分のミスを積み重ねていくうちに「私は周りの人とは違うな」と感じるようになっていきました。 そんな時期に、娘に自分と似ている特性があることに気づいたんです。娘がつまづいているポイントは、自分もかつてそうだったと思うようなものばかりでした。だったら、私が娘の理解者になりたい、困りごとを抱えながらどう振る舞えばいいのかしっかりと学びたい。そのためにも、まずは自分と向き合うために心療内科を受診して原因をハッキリさせようと思いました。 ――どうやって心療内科を探しましたか? はなゆい:インターネットで検索しました。口コミは確認しましたが、どこも賛否両論だったのであまり気にしませんでした。家から通える範囲で5件以上電話しましたが、たまたま予約を取れたクリニックを受診しました。大人の発達障害を扱っているところだったので、結果的に良かったです。 問い合わせた病院のなかには、新規の患者を受け付けていなかったり、予約が取れるのは数か月先のところもあって選択肢はあまり多くなかったです。