ドジャース・山本由伸 87日ぶり先発復帰決定 11日カブス戦で鈴木誠也と対決へ 今永昇太と投げ合う可能性も 不安定なド軍先発陣の救世主として期待
右肩腱板損傷のため6月16日から負傷者リストに入っているドジャースの山本由伸投手が10日(日本時間11日)のカブス戦で復帰することが決まった。ロバーツ監督が4日(同5日)、明かした。 山本は6月15日のロイヤルズ戦で右上腕三頭筋の張りを訴えて2回28球で緊急降板。精密検査で右肩腱板に損傷が見つかり、負傷者リストに入った。リハビリでは7月に入ってキャッチボールを再開し、8月16日に実戦形式の投球練習。同28日にはマイナー3Aの試合で実戦のマウンドに立った。 2度目の実戦マウンドとなった前日3日の3Aシュガーランド戦は2回2安打2失点、与四球2、奪三振3で敗戦投手に。2イニング目には元メジャー捕手ナルバエズに17球を投じるなど、計53球を費やし、ストライクは36球。最速はナルバエズへの17球目、96・7マイル(約156キロ)だった。 山本は昨オフにオリックスからポスティングシステムを利用してドジャースと投手では史上最大規模となる12年3億2500万ドル(当時の為替レートで463億円)で合意。ここまで14先発、6勝2敗、防御率2・92の好成績を残している。 来季の日本開幕カードの決定しているカブスには打線の中軸に鈴木誠也外野手がいるほか、先発陣の柱、今永昇太投手がいる。同投手はローテーション通りに中4日の調整でいけば、次回登板は10日のドジャース戦を予定しており、昨年3月WBCで日本の世界一に貢献した2投手の投げ合いがメジャーの舞台で実現する可能性もある。 ドジャースの先発陣は現在、山本のほかにエース格のグラスノー(右肘腱炎)、カーショー(左親指痛)らが離脱するなど、不安定な状況が続いている。終盤の地区優勝争い、さらには、10月のプレーオフを勝ち抜くためには山本への期待は大きい。