週刊誌などで見る「真剣交際」と「交際」その違いとは?
「真剣交際」の“真剣”の意味とは?
交際が真剣か、真剣じゃないかは当事者同士の心の持ちよう一つで、第三者が口を挟むことではなく、そもそも何をして“真剣”なのかその定義もあいまいである。この造語が普及するに従い、一般社会においては“真剣交際=結婚を前提としたお付き合い”という使われ方をしているケースが目立つが、こと芸能記事に関しては少し意味合いが異なるようだ。 芸能評論家の三杉武氏は語る。 「文法的な解釈とは異なり、いわゆる芸能報道における『真剣交際』の定義としては、結婚前提うんぬん以前に、双方のタレント本人、ないしは所属事務所が交際を認めているかどうかに重きが置かれていると思います。逆に言えば、いくら当人たちが真剣に深く愛し合っていても、当事者双方あるいは片方の芸能活動にあたってマイナスに作用する可能性があるなど諸事情により当人や周囲が公に認めなければ、『真剣交際』というフレーズはあまり使われないですね」 さらにこう続ける。 「『真剣交際』という表現が、週刊誌よりも圧倒的にスポーツ紙の記事で使われることが多いのは、両媒体の性質の差にも起因しています。一次情報を主に扱うスポーツ紙は、週刊誌に比べると芸能プロとの日頃のお付き合いもあり、いわゆる強引な記事化は難しい。恋愛ネタについては、例えそれが事実であっても、付き合いのある所属事務所がある程度了承しない限りは記事にしづらいというのが実状です。逆に言えば、スポーツ紙が報じる『交際』報道はいわば当事者サイドから“お墨付き”をもらっているケースが圧倒的に多く、“真剣”の中には『所属事務所をはじめ周囲も半ば公認の~』という意味合いが込められている場合が多いですね」 果たして今度はどんな芸能人カップルの“真剣交際”が報じられるのだろうか? (文責/JAPAN芸能カルチャー研究所)