「天空の秘境」発見!奇跡の雲海に外国人観光客が歓喜 スーパーも信号もない奈良の村
■「雲海スポット」世界中から訪れる見物客
夕方、小辺路のルート近くにある宿には続々と外国人がやってきます。 フランスからの家族 「熊野古道を全部じゃないけど、10キロぐらい歩く予定です。日本各地を周る中で日本を発見したいと思ったんです」 シンガポールからの家族 「家族で日本の秘境を訪れたいと思ってきました。面白い場所だと思ったんですよ」 「以前は外国人に戸惑った」というかわらび荘の中迫静子さん(90)も、今ではすっかり当たり前の光景だといいます。 中迫さん 「遠いところから来てくれてうれしいよ。エストニアからでももう10人、15人も(団体で)もう5回来た。ドイツやアメリカやイギリスって言ったら、もう身近に感じるわ」 大阪からの観光客 「めっちゃキレイやん。やばい。これは癒やされるな」 「天空の秘境」の新たな魅力・雲海。朝日を浴び、黄金色に輝く雲が谷を覆い、山の稜線がまるで島のように浮かび上がります。その絶景をひと目見ようと、雲海スポットには早朝から大勢の見物客が集まります。 大阪からの観光客 「1年中キレイな雲海が見られるので、来たんですけど。(大阪を午前)2時です。2時出発で来ました」 京都からの観光客 「きょうで3回目です。2回目来た時はだいぶしっかりした雲海だったんで。結構、雲の形が変わるから、何回来ても面白いと思います」 雲海スポットで野宿をしていたドイツからの観光客は「とてもラッキーでハッピーでした」「写真を120枚も撮ったよ」と話しました。 そんな雲海スポットのにぎわいに、いなか食堂別所では早朝から訪れる見物客をもてなそうと、午前7時ごろから店を開けるようになったといいます。 いなか食堂別所 別所師子さん(77) 「雲海見てきた?」 京都からの観光客 「きょうは(雲海)出なかったですけど、その帰りです」 別所さん 「やっぱり雲海の人が多いですね」 京都からの観光客 「(自転車で)走ってて偶然見つけて、温かいです。染みるな。おいしい」 最近では、海外からの客も来るようになったといいます。 別所さん 「(外国人観光客)チョコチョコ寄ってくれます。ノート作っていますけど、野迫川に来たら書いといてねと。よく来てくれると思うわ。本当に感謝です」