川崎Fの中村憲剛が就任した「FRO」って何?
「寂しさを感じると思うけど、自分は自分で新しい道が開けていると思うので、次のステージでも全力で頑張ります」 新しい道への第一歩が『FRO』への就任であり、会見のなかで川崎による制作および今夏の公開予定が発表された、自身の半生が描かれたドキュメンタリー映画への主演となる。 「引退の前後からずっとカメラが自分の近くで回っていたので。僕は知らなかったんですけど、そのときから(制作が)始まっていたみたいですね」 中央大学4年だった2002年の夏にJクラブからオファーが届かず、自ら川崎に売り込んで練習に参加してプロ契約をゲット。2005シーズンから挑み続けたJ1の舞台で川崎を成長させ、自らもレジェンドへと昇華した軌跡は、サッカーを愛する子どもたちへ大きな夢を与えるはずだ。 それは「フロンターレに入れるような子どもたちを育てていくことも、フロンターレを大きくしていくことも、ひいてはJリーグも日本サッカー協会も」と中村さんが思い描く、日本サッカー界全体へ貢献し、恩返ししながら前へ進んで行く壮大な未来予想図の一部でもある。 (文責・藤江直人/スポーツライター)