超久々に買ったWindowsノート「LAVIE NEXTREME」は“設定が趣味”という人におすすめ(2024年ベストバイ)
2024年は、実はものすごく久しぶりにWindowsノートパソコンを買ったんです。 【この記事の他の写真を見る】 ▲買ったのはNECPCの14インチ型「LAVIE NEXTREME」で、最新の秋冬モデル。発売当日の12月5日に量販店へ行ったのですが……。 ……そんな売る気ないのかしら? 同じ秋冬モデルのLAVIE SOLは展示機のみならずポップアップまでやってました。この差 is 何? まぁ気持ちは、わからなくもありません。 このモデル、OEM(レノボとNECPCの関係から、この表現が正しいかわかりませんが)なんですね。ベースモデルは10月に発表されたThinkPad T14s Gen 6 Strix Point(AMD)。 レノボ版にはSnapdragon X Elite搭載モデルもありますが、LAVIE NEXTREMEはAMD Ryzen AI 7 PRO 360を採用しています。メモリはオンボードで32GB。 価格は、スペックからすると結構お得でNEC Direct価格は24万7610円~、AmazonではOfficeなしが25万3880円、Office搭載モデルが27万4780円となってます(本稿執筆時)。 ThinkPad シリーズは、Surfaceシリーズに続く“Windowsでは比較的”人気モデル。LAVIE NEXTREMEは、キーボードや材質にこだわったハイエンドとして一部の層に刺さっていました。 そのラインにThinkPadのカスタムモデルを持ってきたことに対し、賛否あったようです(ブログやSNSから得た個人的な感覚です)。 ただ、私はすごく惹かれました。アルミボディのThinkPadも世にありますが、このメタリックな質感、“黒ポッチ”の名称を「ポインティングデバイス」とこだわる“ドラマ”に。 もの買う理由なんて、人それぞれでいいんです。 以下、3週間ほど使用して私が“気になった点”を記します。 ベストバイとして紹介しておきながら多少ネガが色濃く出ていますが、ほとんどが本体というよりシステム(Windows)の問題で、解決できることなのでお気になさらず。 なお、実際には私にとって7年ぶりのWindows機でした(500年前は室町時代です)。それまで何台かMacを買いましたが、現行はM1のMacBook Pro(2020年発売)です。 初日は延々システム更新 これはMac然りスマホ然り、たいていのデジタルデバイスで一緒の現象なんですけど、差分の適用が苦手なのか、Windowsってやたらと時間かかりますよね。私、いつまでも待つわ。 ポインティングデバイスは… ポインティングデバイス=TrackPointそのものの操作性です。昔、ThinkPadを使っていたことありますし、ほかにもいろいろとアレな理由もあって個人的にこうしたポッチには慣れているほうですが、長年MacBookを使っていて、すっかりタッチパッドに手が伸びるようになってしまいました。 LAVIE NEXTREMEのタッチパッドですが、設定をどう頑張っていじってもしっくりとこないんですよね、決して使いにくいわけではないのですが……。タップでの選択はセンシティブすぎるし、オフにすると押し込みにまぁまぁストロークが要るしで、MacBook Proやスマホのように身体の一部のように操作できる感覚がどうしても得られない。 7年ぶりWindows機といっても、仕事柄Windowsパソコンにはしょっちゅう触れているので、NAVIE NEXTREMEのタッチパッドが及第点の操作性であることは断言できます。この辺りはWindows機の長年の課題ですよねぇ。 実際、MacBookユーザーは外でマウスを使ってる姿をあまり見かけませんが、Windowsノートの人はたいていマウスを使ってる印象あります。なんて話を忘年会で偶然会った某新米PCライターK氏にしたら、「ThinkPadでもMacBookより使いやすいタッチパッドを搭載したモデルもあるんだよ!」と熱弁が始まりました。何やら奥が深そうです。 LAVIE NEXTREMEのタッチパッドは、私的には満足できなかったので、モバイルマウスを新調してしまいました。模範的な沼行為ですね。 ▲ロジクールMX Anywhere 3Sはクリック音が静かになった最新モデル。Bluetoothマルチペアリングで3台の機器を登録できます。 Appleエコシステムとの連携が強化 これが一番ビックリしました。まぁ、Appleが頑張ったんですけど。7年前は、まだ“混ぜるな危険”だったんですよね、WindowsとMac。ファイルがダブったり、ブックマークがしっちゃかめっちゃかになったり。iCloudのアプリがこんなに進化していたとは……。 もちろん、フォトライブラリなどはMacでApple謹製写真アプリを使うほうが体験はいいですし、ノートの同期などはできません。でも、ある程度はiCloudのウェブサービスで補えますしね。 Andorodスマホとの連携は、Windows標準のモバイル連携機能が利用できます。iPhoneとMacの連携ほどシームレスではないものの、たいていの同じことはやれるんじゃないでしょうか(ちょっと話飛びましたが)。 デュアルディスプレー環境が… カーソルを2画面で行き来させる際、横方向は問題ないんですが、斜め方向がなんか引っかかるんですよね(私の場合、真横に並べているわけではないので)。 あと、メインディスプレーに設定しても、あまりちゃんと意識してよきにはからってくれない。Macと比べなければ大した問題ではないですし、慣れれば忘れると思いますが、一応気になったことはすべて書いておきます。 マウスカーソルがが… これはWindowsのダークモードか、NECの初期テーマの問題かな? マウスカーソルを白地の文字入力欄に持っていくと、たまに行方不明になってしまう。設定でマウスカーソルを黒にしたら問題なくなりました。マウスカーソルの変更って、たぶんやったのウン十年ぶり。 音ががが… Dolby Atmos対応で期待してたんですが、ん~音圧がいまいちですねぇ(モニタースピーカーの話です)。MacBookって異様に高音質なんで、比べちゃうと大抵のWindows機は劣る気がしますが、来年の忘年会で異論を唱えてくる人に会えることを期待します。 ファンが回るるる~ 当たり前ですよね、パソコンだもの。ただ、これもMacとの比較になっちゃうんですが、最近のMacって異様に“回らない”じゃないですか、ファンが。あるのに。だいぶ高負荷な作業をしても。 LAVIE NEXTREMEも基本は穏やかです。ただ、動画編集などしたら、そりゃもうすぐ回ります。まったく同じ作業をしててもMacBook Proは一度も回らなかったんですよねー。 ▲動画編集といっても私なんか余計な部分をカットするくらいしかやらないのですが、LAVIE NEXTREMEさんは超張り切ってくれます。 バッテリーは頑張っている 上のファンの話とも因果関係あると思いますが、バッテリーのもち具合。半日、テキスト書いたり動画再生・編集したりとフツーに使って残量40~50%くらい。ま、十分ですね。ただ、4年以上使って多少ヘタっているであろうMacBook Proで同じ仕事しても、70%切らないんですよね……。 バックグラウンドタスクの扱いの差なので、Windowsの場合はとにかく物理的にバッテリー容量積むしかないですよね。これ、iPhoneとAndroidにもまったく同じ理論が通用しますな。LAVIE NEXTREMEにはAI制御でピークタイムとかを調整し駆動時間を延ばすNEC謹製のアプリが入っているのですが、設定があまりスマートじゃなかったので使ってません。 ▲バッテリーはWindowsパソコンとしては十分にもつ部類と判断しています。 スリープモードからの復帰もMacより遅いけど、まぁそれもこのモデルに限ったことではないですね。スリープモード自体の概念というか、制御法が異なりますから。でも、ユーザーにとってはノートパソコンを閉じて開くという一連の動作でしかないですし、メーカーには独自に実装してほしいと願います。 【大問題】イヤホンで耳をやられそうに なんか、ワイヤレスイヤホンつなぐたびに音量が100%になってて、コロス気か! っとなってたんですよ。ググったらレジストリで解決する方法がすぐ見つかり、今は問題ありませんが、レジストをいじらせるって……嫌いじゃない! ▲イヤホン接続時、必ず100%の爆音で耳をキルしてくる。 結構、長く知られた問題っぽいのに放置されている辺りもWindowsに戻って来たなぁ感あって楽しいです。 ひとまず、3週ほど使って気になった点は以上で、そのほとんどは解決し(あるいは慣れ)、現在はメイン機として問題なくバリバリ稼働しています(もちろん、この原稿もLAVIE NEXTREMEで書いてますよ)。 私は、こうした問題を解決していくこと自体を楽しめる気質なので、ああ楽しかった~Winodwsパソコン最高! って思えるんです。私と同じように自分の環境をチクチク構築していくことに快感を覚える方は、ハードとしての完成度はそれはお墨付きですから、このはぐれメタルのようなLAVIE NEXTREMEを愛でながら設定等を楽しんでみるのはいかがでしょうか? フツーの人から「おすすめのパソコンは?」と聞かれて「MacBook」と答えられる優しささえ残っていれば大丈夫です。 ▲だって、見た目カッコいいじゃない? 人と違うパソコンを使っている自分に浸れる、常識をわきまえた変態におすすめ。ぜひ、おそろになりましょう。
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