枝垂れ梅を愛でる! 湘南、鎌倉寺巡り散歩のススメ
季節の移ろいは早く、旧聞に属する話で恐縮ですが、春を告げる可憐な梅の花の話題です。桜よりも早く、枯れ木に花を咲かせて、心をホッとさせてくれるのが梅の花です。藤沢江の島と鎌倉といえば初夏の紫陽花のイメージですが、梅まつり寺巡りのお散歩も、また魅力的です。 【写真】ライトアップされて幻想的な梅の花たちを見る(全9枚)
江ノ島へのお出かけついでに梅の名刹を訪問
枝垂れ梅の名所として密かに知られてるのが日蓮宗の常立寺です。風光明媚な観光スポット、神奈川県藤沢市にある江の島にほど近く。知る人ぞ知る隠れた梅の名所なのです。すでにシーズンは終えていますが、毎年2月中旬には梅の花の見頃を迎えます。 常立寺の参道から境内にかけて梅の花を咲かせる時季と色が異なる梅の木が植えられています。白梅が先に咲き、遅れて紅梅が咲き始めます。今年は暖冬の影響で早めに盛りを迎えそうな梅の花。梅とともに花手水など花で彩られた常立寺の境内には茶屋が設けられていて、梅を楽しみながら中国茶(小菓子付き)300円もいただけます。また、梅の開花に合わせた夜間特別拝観(ライトアップ)も湘南通の間では密かに人気を博しているようです。
紫陽花だけじゃない、長谷寺では梅の花をライトアップ
江の島駅から徒歩で5分ほどの常立寺(じょうりゅうじ)の梅を楽しんだあとは、梅見の梯子といきましょう。江ノ島電鉄線の江ノ島駅から鎌倉行きに乗り、鎌倉屈指の紫陽花の名所として有名な長谷寺へ。じつはこちらでも梅まつりが楽しめます。 鎌倉・長谷寺の境内には、紅千鳥、紅梅、白梅、しだれ紅梅、しだれ白梅、冬至梅、素心蝋梅(そしんろうばい)、緑萼梅(りょくがくばい)、鹿児島紅(かごしまべに)と色々な梅の花が観賞できます。昼間の梅もいいですが、梅のライトアップも幻想的でオススメです。 長谷寺では、梅の開花シーズンに合わせて「特別拝観 新春御足参り」も実施されています。今後の歳時記の予定に、新たに梅を愛でる寺めぐりのスケジュールを加えてみてはいかがでしょうか。
多田壮一