夏の甲子園・優勝候補筆頭は東海大相模!出場校中NO.1の投手力と好日程が勢いを生む!対抗馬はいずれも全国レベルの投手を擁する3校!
健大高崎はなぜ厳しいのか?
センバツ優勝校・健大高崎を敢えて推さなかった理由は①の投手力にある。153キロ右腕・石垣元気投手(2年)以外の投手の経験値が少ないのだ。石垣もそれほど制球力、投球術が優れたタイプではなく、少し歯車が狂うと投球が荒れやすい欠点がある。 二枚看板の佐藤龍月投手(2年)がヒジの怪我でベンチ外となったことも痛い。期待の左腕・下重 賢慎投手(2年)があまり修羅場を経験していないのが不安点だ。下重は制球力、テンポの良さ、出し入れの上手さは今年の投手陣では最もいいので、甲子園に慣れていけば、大きな戦力となりそうだが、やはり未知数だ。 ただ1回戦登場のチームの中では日程に恵まれている。初戦は開幕日の2試合目で、夕方からの試合。初戦突破すれば、中6日で2回戦。勝利すれば、中2日で3回戦を迎えられる。最も頼れる石垣の負担をどれだけ軽減できるか。群馬大会で7本塁打、55打点を記録した強打を発揮し、投手陣を楽にできるかがカギとなる。 文/河嶋宗一