月給「20万円」の会社員です。先月「60時間」残業したのに割増の残業代が1万円のみでした。この金額は不適切でしょうか?
残業代の計算方法
残業代の計算方法は「1時間あたりの基礎賃金×割増率×残業時間」です。そのため、まずは1時間あたりの基礎賃金を計算する必要があります。月給制の場合の1時間あたりの基礎賃金の計算方法は以下の通りです。 ・月給÷1年間における1ヶ月平均所定労働時間数 例えば、月給20万円、年間休日125日、1日8時間労働の方の場合、1時間あたりの基礎賃金は以下のようになります。 ・(365日-125日)×8時間÷12ヶ月=160時間(1年間における1ヶ月平均所定労働時間数) ・20万円÷160時間=1250円(1時間あたりの基礎賃金) 仮にこの従業員が60時間残業した場合、最低でも残業代は1250円×60時間×1.25で9万3750円となるため、1万円では少ないといえるでしょう。 ちなみに、1時間あたりの基礎賃金の計算に使用する月給には、家族手当や通勤手当などの各種手当は加えないこととなっています。
割増賃金が支払われているかをご自身で計算してみましょう
残業代は、残業する時間帯や休日か否か、月給、年間休日によって大きく異なります。そのため、残業代が適正かどうかは、ご自身の状況に合った数値で計算してみなければ分かりません。残業代の計算方法を確認し、一度ご自身の状況の場合はいくらになるのかを計算してみることをおすすめします。 出典 e-Gov法令検索 昭和二十二年法律第四十九号 労働基準法 第三十二条 第三十七条 厚生労働省 確かめよう労働条件 Q&A 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部