秋ドラマから『ドクターX』に続く「テレ朝のドル箱」が生まれた理由。35歳新婚俳優の現在地に関係アリか
11月19日に高畑充希さんとの結婚を発表した岡田将生さん。 そんな彼が主人公を演じ、中井貴一さんがバディ役を演じる看護師にフィーチャーした医療ドラマ『ザ・トラベルナース』が、テレビ朝日の新たなドル箱シリーズとして今後も続いていきそうな予感がびんびんになってきています。
今秋のゴールデン・プライム帯ドラマで視聴率1位
今秋クール放送したのが第2シリーズで、第1シリーズは2022年の放送でした。第1シリーズは米倉涼子さん主演の『ドクターX ~外科医・大門未知子~』シリーズ(テレ朝系)の脚本家・中園ミホ氏のオリジナル作品として注目を集め、全話平均の世帯視聴率が12%超え(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と大ヒット。 第2シリーズも全話平均の世帯視聴率は11.2%(同)で、10月期のゴールデン・プライム帯のドラマの中で平均視聴率1位となり、見逃し配信の視聴習慣も定着してきたこのご時世において、リアルタイム視聴してくれるファンが多いドラマとして話題を集めたと言えるでしょう。
フリーランスの男性看護師コンビが痛快すぎ
『ザ・トラベルナース』の主人公は、医師の指示を受けずに一定レベルの診断や治療ができる看護資格「NP(ナース・プラクティショナー)」を所有し、アメリカを転々としながら医療活動に従事していたトラベルナース・那須田歩(岡田将生さん)。医療のエキスパートではあるものの、プライドが高く言動はストレートという高慢キャラです。 バディは、「病気を診るのが医者、人を見るのがナース。患者様が元気になってくれさえすればいい」という信条を持ち、あちこちの救急病院で働いてきたミステリアスなスーパーナース・九鬼静(中井貴一さん)。 医療に関して圧倒的なスキルを持っており、第1シリーズでは精神的に未熟だった歩に、「プライドだけが無駄に高い、ただのバカナースです」などと、きちんと叱責してくれる頼もしい存在です。
テレ朝のドル箱『科捜研の女』『相棒』『ドクターX』の現状
そんな『ザ・トラベルナース』ですが、『科捜研の女』、『相棒』、『ドクターX』のように、テレビ朝日のドル箱シリーズになりうるコンテンツとして、局内外から期待が高まっているのです。 沢口靖子さん主演の『科捜研の女』は視聴率低下が叫ばれており、近年はたびたびシリーズ打ち切りの報道が出るなど、好調とは言い難い状態。 水谷豊さんが歴代バディと主演する『相棒』は、今なお人気も視聴率も好調を維持しています。しかし、水谷さんの実年齢が72歳と高齢になっており、現役刑事役を演じるのがやや不自然になってきているため、そう遠くないうちにグランドフィナーレを迎えるのではという見方が強まっているのです。 そして米倉涼子さん主演の『ドクターX』は12月6日から劇場版が公開中ですが、こちらは『劇場版ドクターX FINAL』と銘打たれており、公式から「完結」という発表もされているため、12年のシリーズに幕を下ろすことが決定しています。 つまり、これまでテレ朝のドラマを支えて来たご長寿シリーズ3作品の“終わり”が近づいており、テレ朝としては新たなドラマの“柱”を是が非でも作っておきたいところなのです。