祇園祭「プレミアム観覧席」価格据え置きに 八坂神社宮司の批判受け“酒類・食事の提供”を中止 1席15万円と20万円で実施
アルコール飲料や食事の提供などで八坂神社宮司から批判を受けた、京都・祇園祭の1席15万円と20万円の席が設定されている「プレミアム観覧席」について、京都市観光協会は4日、酒類や食事の提供をしない一方、値段は据え置いて席を設置すると発表しました。 17日の祇園祭・前祭で、大迫力の辻回しを鑑賞できる1席15万円と20万円の「プレミアム観覧席」をめぐっては当初、食事やアルコール飲料の提供が検討されていましたが、これに八坂神社の野村明義宮司が反対。 市観光協会は6月、酒と食事の提供はしないと決定しました。 4日、市観光協会が改めて公表したプレミアム観覧席の実施概要によりますと、アルコール飲料や食事の提供はなく、熱中症対策の水やお茶、ジュースを用意するということです。 このほか、専門ガイドによる解説や浴衣の提供などはあり、値段は当初の発表と変わらず、据え置くということです。 市観光協会の担当者は「一連の問題を受けて『お酒・食事の提供をしない』と決めて以降、すでに買われていたお客様からのキャンセルはまったくない状況」と話していて、今回の内容の変更で値段を変える必要はないと判断したとみられます。 担当者によると、プレミアム観覧席を含む有料席の売れ行きは平年と同様の推移だということです。 プレミアム観覧席には16日の宵山に函谷鉾を特別見学するプランもあり、これは1席20万円となっています。
ABCテレビ