日本の会社員が「世界中から嫌われる」納得の理由 日本特有の「ちょっと気持ち悪い」ある習慣とは?
音楽家、プロデューサーのつんく♂さん、連続起業家としてさまざまな事業を手がける孫泰蔵さんの対談。 2023年、つんく♂さんが『凡人が天才に勝つ方法 自分の中の「眠れる才能」を見つけ、劇的に伸ばす45の黄金ルール』、孫泰蔵さんが『冒険の書 AI時代のアンラーニング』をそれぞれ刊行。お互いの著書を読み、仕事論からAI時代の話まで、深い話は尽きることなく盛り上がりました。 【写真で見る】日本の会社員が「世界中から嫌われる」納得の理由を“海外の視点”を取り入れて解説する、つんく♂✕孫泰蔵氏 今回は、海外から見た「日本企業のちょっと異質な習慣」について話し合います。第3回目(全6回)。
*この対談の1回目:「仕事で成功するのはプロか天才か?」意外な結論 *この対談の2回目:AI時代「子どもが不登校でも“問題”ない」本当の訳 ■「工夫が生まれない土壌」が問題 つんく♂:ハワイに住んでいると特に思うんですが、最近は世界的なインフレもあって、日本がどんどん厳しい状態になっているような気がします。孫さんが見た「日本企業の欠点」みたいなものはありますか? 孫:大企業のサラリーマンって、とりあえず言われたことをやっていれば昇進していくじゃないですか。
残念ながら、そこには工夫がない。むしろ変な工夫をして失敗すると「おまえ、何やっとんじゃ」と言われる。 だからそれで余計なことをしないほうがいいみたいな空気がある。でも、つつがなくやっていれば、年功序列で給料が増えていく。 このように、世界のビジネスからかけ離れているのに、それでいいみたいな感じの雰囲気がまだまだあるんです。だから、日本はダメになってしまったと思います。 つんく♂:やっぱりそういうのって、日本特有なんでしょうか。
孫:たとえばオンラインミーティングで、日本人はずらーっと入ってきて、一言もしゃべらず抜けていく。他の国だとあり得ないです。 つんく♂:あるある。たしかにそうですね。 ■外国人が驚く日本人のオンラインミーティング 孫:普通に考えれば、話すことがなければ会議に出席する必要はないし、出席したからには、どんどん発言して自分の価値を出していかないと周りからも認めてもらえない。 なのに、日本人は黙って入って、黙って出ていく。そういうのを見ていると、僕、ちょっと気持ちが悪いんです。たとえば10人中3人だけが一生懸命話して、あとの7人はただいるだけ。しかも画面の向こうで他のことをしていたりしてね。