由布市「テオムラタ」の牧さん、ジャパン・ケーキショー初入賞 「ベスト尽くせた」
大分県由布市湯布院町川上の洋菓子店「テオムラタ」の統括ショコラティエ、牧晃司さん(42)が国内最大級の洋菓子コンテスト「2024ジャパン・ケーキショー東京」の「コンフィズリー(砂糖菓子)部門」で審査員特別賞を受賞した。「ベストを尽くせた。入賞でき、うれしい」と喜んでいる。 コンテストは、東京都洋菓子協会などの主催で10月15~17日に東京都で開かれた。同部門には全国から50人がエントリー。ミニオブジェと、ショコラなどの菓子5種類の見た目や味を審査した。
牧さんは「中世ヨーロッパ貴族のアフタヌーンティー」をテーマにシックでクラシックな見た目に統一した作品を制作。高さ約20センチのミニオブジェは、ろうそく台をイメージしてチョコレートで作った。5種の菓子はライムのショコラやフランボワーズのギモーブなど。1粒でフレッシュ感やコクが味わえるよう層を重ねた。 同コンテストへの出品は、3年連続3回目。昨年の福岡県洋菓子技術コンテスト大会・コンフィズリー部門で1位に輝くなどしているが全国のレベルは高く、今年は過去5年の優勝者のレシピを研究することから始めた。準備には約5カ月かかり、就業時間外にレシピを考え試作を繰り返し、時には早朝や深夜になることもあったという。「(コンテスト挑戦を通して)日頃の業務では使わない技法を習得でき成長できた」と振り返る。 念願の入賞を手にした牧さん。「今後は得られた技術を日々の仕事に生かし、お客さまに喜んでもらいたい」と話している。