【初心者向け腕時計ガイド】初めてのミリタリーウオッチ、機能や選び方とおすすめ3選
3針(あってもデイト表示まで)に絞る
ミリタリーウオッチの多くが3針かクロノグラフだ。しかし初めてミリタリーウオッチを手に入れようとするなら、クロノグラフはお勧めしない。実際にはクロノグラフを使う場面があまりないことと、オーバーホールほかメンテナンスの料金がかなり高くなるからだ。 クロノグラフは搭載する機構から時計自体が大きく、厚くなりがちだ。大きいのでなにかの作業中にぶつけてしまい傷つけやすかったり、重くもなるので疲れやすかったりと初めてミリタリーウオッチを手にするのには向いていない。クロノグラフのなかにも名品は多いので、慣れた状態で再度探すのをお勧めする。 さて、こうした条件で選んだ3本を次のページで紹介する。いずれもミリタリーウオッチ初心者におすすめのモデルだ。
■MK1 メカニカル
ベトナム戦争時に開発され、1980年代に民間用としても発売された“オリジナル・キャンパー”から派生したモデルである“MK1 メカニカル”(タイメックス)の復刻版。定番の黒ではなく、目を引くミリタリー感のあるグリーンが個性的。
■マラソン ジェネラルパーパス ウオッチ ブラック
かつてアメリカ軍に納入され湾岸戦争時に採用されたと言われる、通称“デザートストーム”のDNAを受け継ぐモデル。必要不可欠な機能に絞り込んだ無骨さと、6時位置の“U.S. GOVERNMENT”の文字から高い信頼性を感じる。
■カーキ パイロット パイオニア メカ
1973~76年に“ハミルトン”からイギリス軍の関係者向けに支給されたモデルの復刻版。ヘアライン仕上げが施されたステンレスケースにボックス型の風防を合わせることで、オリジナルモデルの雰囲気を再現した。1970年代に流行したオーバル型のケース形状が時代を感じさせる。
文◎トレンドライター 広