「リビング隣の和室」は正解だった。 子育て期から介護期まで快適に過ごす家づくり
注文住宅で家を建てるときに悩む人が多いのが「和室、いる? いらない?」という問題。子どもが赤ちゃんの頃に家を建てたESSEフレンズエディターのかつらさんは、「和室をつくって正解だった!」と話します。人生の各ステージにおける和室の使い方を実体験をもとにご紹介します。
1:目が離せない子育て期のプレイルームとして
わが家は、リビングの隣に6畳の和室をつくりました。子育て期におけるメリットは、大人はリビングにいながら子どもは和室、と大人の目が届く範囲で安心して子どもたちを遊ばせられること。畳の上だったから、転倒しても大事にいたらなかったこともありました。ママがお茶会の間は、子どもたちのプレイルームとしても重宝しました。
2:受験期は家族みんなが負担にならない勉強部屋として
娘の高校受験期は、孤独感を味わうことなく安心して勉強できるよう、和室を受験部屋にしました。リビング学習だと、家族が遠慮してTVや会話を楽しめませんが、勉強に集中したいときは仕きりを閉め、あけているときは「ママ、問題集からクイズ出してー!」とせがまれることも。料理をしながらでも勉強に協力できるため、家族みんなが無理なく乗り越えられました。
3:来客時の宿泊部屋としても
来客があったときには、荷物を置いて寝るだけでなく、リラックスして過ごす、好きなように着替えられる、ひとりになりたいときは遠慮なく使える、という目的で和室を使ってもらいます。「居心地よかったー!」と言われるのは、来客の“自分空間”をほどよく守りつつ過ごせてもらえるからだと思っています。
4:リビングにいる家族を感じながら、いずれは介護部屋として
「将来介護が必要になったら、寂しくない場所で過ごしたいよね」。家づくりの際、夫と同意見だったことが“いずれは和室を介護部屋に”。自分たち夫婦だけでなく、親の介護が必要になる可能性も視野に入れました。ベッドに横になりながらもリビングにいる家族を感じられたら、たとえ寝たきりになっても安心して過ごせると考えました。 自分たちがベストと思ってオーダーした和室で人生の各ステージを送れたら最高ですよね。これから家を建てる方は、参考にしてください。
かつら