「テレビ離れ」から回帰--「一緒に推し活」背景でテレビ活用増、アマゾン調査
アマゾンジャパンは12月4日、「推し活」のおかげで、テレビ画面に集まる「お茶の間」が令和に復活していると発表した。 3人に1人がテレビで一緒に推し活 家の中で最も多いコンテンツ視聴方法は「テレビ画面」 同社は10月10~15日にかけて、ネオマーケティングに委託したインターネット調査「令和のお茶の間実態調査」を実施。15~79歳の男女1400人を対象にコンテンツの視聴方法などを聞いている。 家の中で最も多いコンテンツ視聴方法としては、テレビ画面が最多の56.7%、次いでスマホが26.1%、PCが11.9%と続いたという。 また、同居する家族やパートナーとテレビ画面で一緒にコンテンツを視聴する平均頻度は、55.1%が毎日と回答。そのほか、66.8%が家族やパートナーとの時間を重要視しているとし、そのうち40.3%は「大画面・高画質で好きな動画を見る方が熱中できる、楽しめる」を理由に、近年テレビ画面での視聴回数が増加していると答えたという。 令和となり個人のデバイス使用が普及した現在でも、テレビ画面の前に家族やパートナ一と集まって団らんを楽しむ「お茶の間」が存在しているとしている。 推し活をしていると答えた516人は、36.4%が家族やパートナーとともに推し活を実施。9割以上が一緒にテレビ画面を視聴しており、推し活が家族やパートナーとテレビ画面の前に集まるきっかけになっているという。 アマゾンジャパン Amazonデバイス Fire TV事業部 事業部長の西端明彦氏は、「2010年代は、スマホやタブレット、『YouTube』やストリーミング、オンデマンドなどが出てきたことで視聴がシフトし、“テレビ離れ”があった。しかし、2020年に入ってコロナ禍で在宅時間が増えたこと、コンテンツが充実してきたことなどにより、モバイルではなくテレビをインターネットにつないで家の大画面で視聴することが増えた」という。 大画面を備えるテレビに視聴が戻りつつあることを語りつつ、12月9~20日にかけて、「Fire TV Stick HD」、または12月16日に発売する「Fire TV Soundbar Plus」とのセットが当たるプレゼントキャンペーンを実施すると発表。「Fire TV」シリーズを最大50%オフで販売する12月6日までの「Amazon ブラックフライデー」とともに活用してほしいと話した。 2025年の「推し活」対象は 調査では2025年に推したい対象も聞いている。MLB(メジャーリーグ)ロサンゼルス・ドジャーズの大谷翔平選手が最多で、以降日韓のアイドルやキャラクター、漫画・アニメが続いたという。 発表会にゲストとして登場したお笑いタレントの濱口優さんは、2025年に推したいコンテンツを「マツケンサンバ」と回答。お子さんが大好きで毎朝視聴をねだられている明かし、「大阪の両親たちの前で、子どもがマツケンサンバを踊るとこを見せたい」と語った。一方、妻の南明奈さんは「子どもが寝た後に、(旦那の濱口さんと)楽しみにしているドラマやアニメを見たい」とした。 濱口さんと同じく松竹芸能所属のヒコロヒーさんは、自身が出演する配信中の「ミクロヒー」を挙げ、「海外の小さな国家を巡る番組だが、ぜひ大画面で見てほしい」と話した。