【真理子の部屋/阪神C】闘争心あふれる愛馬への敬愛
◆全く失われていない闘争心
「たくさん苦しいレースをしてきたと思います。でも、今でもクレアは闘志を失っていない。本当にすごい子だな、それが彼女の強さだなって思います」とは長谷川調教師。 疋田厩務員も、「年齢のことを言われたりもしますが、目を見たら分かります。クレアはまだまだ競走馬中の競走馬です。ギラギラしてる」 そう、ナムラクレアの目は、今でも闘争心に満ちあふれています。特に追い切りの後などは、記者のような素人からすれば、半径5メートル以内には決して近づけないような迫力があるんです。 「いろんな経験を経て、クレアは3か月以内のサイクルで競馬を使うのが一番いいのではないかと分かってきました。今回も、牧場には〝あまり緩ませすぎないでください〟とお願いしたことで、トモの張りなんかが全然違います」(長谷川調教師) 「今回は筋肉に張りだけじゃない、弾力があるんですよ。あと、いい意味で(笑)めちゃくちゃ攻撃的。最近の中じゃ一番いいと思います」(疋田厩務員)
◆何としても勝ちたい一戦
長谷川調教師と疋田厩務員、それぞれがそれぞれの立場によるクレアとの関わり方から、状態の良さを感じておられました。長谷川調教師は勝たせなきゃいけないと静かにおっしゃってもいて、疋田厩務員は「今週の阪神Cは、うちの厩舎の有馬記念」だとも。 ここまで書かせていただいた、おふたりの言葉。あまりに、ナムラクレアへの敬愛にあふれていると思いませんか? 長谷川調教師と、疋田厩務員が信じているナムラクレアの強さ。 それがきっと、「優勝」という結果となって返ってくることを、わたしは記者として、ファンとして信じています。
赤城 真理子