1990年、R32スカイラインGT-Rの登場でグループA人気が沸騰!【グループAレースクロニクル 1985-1993 JTC9年間の軌跡(2)】
R32 GT-Rが参戦。圧倒的な速さでディビジョン3を席巻!
ツーリングカーレースが日本で一番熱かった9年間を1冊にまとめた「グループAレースクロニクル1985-1993 JTC9年間の軌跡(モーターマガジン社/定価2970円)」が1月31日から発売されている。ここでは、そこからの抜粋を2回にわたりお届けする。 【写真はこちら】ウエットレースで4WDのGT-Rの強さが際立つ。前年の覇者であるフォードシエラRS500を全く寄せ付けず(全7枚) 1990年は、JTCにとって大きな転換点となった。スカイラインGT-Rが登場したのだ。 デビュー戦は3月18日に西日本サーキットで開催された「オールジャパンツーリンカー300kmレース」。ポールポジションはカルソニック スカイライン(鈴木利男/星野一義)、2位がリーボック スカイライン(長谷見昌弘/A・オロフソン)でシエラRS500勢を圧倒した。 決勝でもその速さは1クラス上で、カルソニック スカイラインが全車周回遅れにして優勝。2位もリーボックが入り新時代の幕開けとなった。 第2戦は5月20日の「SUGOグループA300km選手権レース」。ここではリーボック スカイライン(長谷見/オロフソン)がポールポジション。2番手にカルソニック スカイライン(星野/鈴木)という予選結果。 この2台のみが同一ラップで周回を重ね、カルソニック スカイラインが逆転優勝。3位はトランピオシエラ(横島久/影山正彦)となった。 7月1日に開催された第3戦「鈴鹿スーパーツーリングカー500kmレース」は長丁場ということでGT-Rの耐久性が見どころ。 予選ではカルソニック スカイライン(星野/鈴木)がポール。続くのがリーボック スカイライン(長谷見/オロフソン)といういつもの配置。決勝ではスカイライン2台の強さが目立ち、シエラ勢をどんどん引き離し周回遅れにする。 優勝はリーボック スカイライン(長谷見/オロフソン)。2位には1分30秒以上の差をつけられつつもカルソニック スカイライン(星野/鈴木)が入った。3位にしぶとく走ったFETフォードシエラRS500(見崎清志/茂木和男)が入賞した。
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