1万円あったら何に使うといい?企業のマーケティングに騙されないことが重要【FPが解説】
お金に苦労しない人生にするために、20代でできることは何でしょうか? ファイナンシャルプランナーの中村芳子氏は著書『【新NISA・iDeCo対応版】20代のいま、やっておくべきお金のこと』で、お金の基本ルールを知ることだと主張しています。一体どんなルールでしょうか? 本書から詳しく紹介します。
同じ1万円でも満足度の高い使い方をする!
金持ちはムダなお金を使わない。自分が好きなこと、納得できることには出費を惜しまないが、ムダなお金は1円も使わない。だから金持ちになった。自由に使える月1万円があったら何に使う? 20代の私はヨットに使った。おしゃれにもグルメにも目もくれず、海に行く交通費、デッキシューズ、小型船舶免許をとるのに使った。後悔は日焼け止めを買わなかったこと。35歳をすぎてシミになった。 「ムダづかいをなくすこと」は「味気ないつまらない生活」ではない。企業の作戦は、必要でないものを必要だ、ほしくないものをほしいと思わせること。そのマーケティングに騙されない。人に見せなくても自慢しなくても、満足できることを見つけよう。 それは、海に潜ることかもしれない、アメリカでベースボールゲームを見ることかもしれない。ピアノを弾くこと、小説を書くこと、パンを焼くことかもしれない。それを見つけて実行したら、人生は豊かになる。1万円から大きな満足を得られる。
コンビニ貧乏、カフェ貧乏をやめれば、1年で44万円貯まる!
ムダ遣いする人がおちいっているのが、コンビニ貧乏だ。おやつや飲み物の種類が豊富。お昼の弁当も夜食もここだ。海外からの旅行客にも、日本のコンビニは美味しいもの、必需品、可愛いもの、最新のもの、何でもあるワンダーランドと大人気。 値段も数百円だから、考えずに買ってしまう。これ、満足感のないお金の使い方の典型。そのペットボトル、環境に悪いよ! そのチョコレート、皮下脂肪になるよ! コンビニで使っているお金を計算してみよう。 1日500円なら、1カ月1万5000円。ちょっとした旅行に行ける。1年で18万円。海外旅行に行ける。もう1つの誘惑はカフェ。朝の一杯、ランチ後の一杯、帰宅途中の一杯。気分転換に最適。カードローンの返済が苦しくなった30代女性。原因の1つがカフェ代だった。 会社帰りにお気に入りの店で今月のコーヒー、ときにスイーツ。1回1000円を月に22日。月2万2000円で年26万4000円。両方心当たりがあれば、年44万円。ゼロにする必要はないけど、まず半分に。そして4分の4に。満足感を変えずに、出費を減らしてみよう。