1万円あったら何に使うといい?企業のマーケティングに騙されないことが重要【FPが解説】
収入と支出のゴールデンバランス。支出はこの割合を目安にしよう!
収入が多くても、特定のことに使いすぎると、お金は貯まらない。たとえば、住宅費は手取り年収の25%まで。理想は20%以下。お金が貯まる支出のゴールデンバランスがある。各項目が次のパーセント以下に収まっているかチェックしよう。 数字は一人暮らしの例。この割合を上回っていたら赤信号だから、削る工夫をしよう。ボーナスが給料4ヶ月分くらいある会社員の場合だ。ボーナスがない人の数字はカッコ内。家賃25%(20%)/食費10%(8%)/貯金10ー20%(同)/自己投資費10%(8%)/ローン返済・リボ払い0%(同)/交際費+趣味費15%(同) 何にいくら使っているかは、アプリを導入して3カ月分の記録を見てみる。1カ月だと例外的な支出があって現実と離れてしまうことがある。 デジタルが苦手な人は、手帳に記録をつけてもいい。気になる項目2個か2個だけでも意味あり。このステップ=何にいくら使っているかを知る、が10年後のあなたを決める。希望に満ちた生活を送っているか、貯金ゼロの生活を続けているかの分かれ道だ。 公共料金や電話代などは、銀行口座からの自動引き落としにする。アプリでも通帳でも一覧できて管理しやすい。クレジットカード払いは、後述する理由で勧めない。コンビニでの手払いは、管理しにくいからやめるべし。
お金を貯めたいなら車は持たない。カーシェア、レンタカーを賢く使おう
車は便利。サーフボードを積んでビーチに行ったり、夜中に高速道路をドライブしたり、恋人を自宅まで送ったり。あこがれる。しかし、車は金食い虫だ。車のローンは絶対禁止。でもお金を貯めて200万円の車を買ったとしても、本体以外の費用がずいぶんかかるんだ。 たとえば、ガソリン・高速代で月2万円、駐車場代月1万円(都心はもっと高い)、税金が年4万円、保険料年8万円、車検費用2~3年に1回で約12万円とすると、年約58万円だ。これに加えて、月3万円の自動車ローンがあったら年94万円! 小物、洗車、修理、罰金を考えると、あっという間に年150万円以上に。これでは、やりたいことができない、貯金もできない。通勤や生活の必需品でなければ、買わないのが正解だ。 持たなくても、車に乗ることはできる。カーシェアを勧める。まず近くのカーシェアを見つけて、アプリをダウンロード。会員登録して、予約して、車のある駐車場(ステーション)に行く。スマホで手続きして乗車。用がすんだら、同じ場所に返すだけ。ガソリン代や保険料もかからない。 精算は事前登録したカードなどで。最短15分から借りられるから、レンタカーよりずっと手軽。使い方によってはレンタカーが有利だったり、タクシーが手軽なこともある。車を所有せずに、スマートに乗る。これが賢い20代だ。 中村芳子 ファイナンシャルプランナー
中村 芳子