別人になってしまった友人。助けてほしい一心で霊感が強いという親子のもとへ【作者インタビュー】
あなたの周りでドッペルゲンガーに会った人はいるだろうか? ドッペルゲンガーは自分とそっくりな姿をした“分身”で、古くから死の前兆として恐れられてきた。SNSで話題になった『友達のドッペルゲンガー』は、イラストレーターのちょん。さんが、友人の身に降りかかった恐怖体験をもとに描いたホラー漫画だ。 他校の友人・ゆうは、夏休みに彼氏と海へ。その帰り道に、事件か事故の現場を目撃するが、特に気にとめることはなかった。夏休みが終わり、友人と久しぶりに再会したゆう。すると霊感の強い友人・あおから、女の子が憑いていると指摘される。その後、自分にそっくりな人物の目撃情報が多発する。第27話と第28話では、ゆうがドッペルゲンガーに体を乗っ取られたことを確信。助けを求めて、あおの家へと向かう。これまで、さまざまな不思議な出来事を実際に経験したというちょん。さんに話を聞いた。 【漫画】『友達のドッペルゲンガー』を読む
子どもがなんでも話してくれる親でいたい
――一見、突拍子もない内容でも、子どもたちが真剣に悩んでいることに耳を傾けることができる大人は素敵だと思いました。友達のお母さんに素直に相談できたのは、なぜでしょうか? とにかく「ゆうを助けてほしい」という一心でした! もうこの人しか、ゆうを助けられないだろうと。あおのお母さんも霊感が強くて、心霊体験をしてきたと知っていたので、安心して話すことができました。また、あおのお母さんはすごく気さくで、友達の母親なのに、私の友達でもあると感じるほど大好きでした。 ――ご自身が子育てするうえで大切にされていることを教えてください。 あおとお母さんは、何でもわかり合える友達のような親子でした! 私自身も、自分の母とは何でも遠慮なく話すことができ、何でも知っているし、わかり合える友達のような関係です。その関係が今でもとても心地いいので、私も娘にとって何でも話せる一番の友達みたいな母になりたいと思っています。子育てしているようで、私の方が育てられている感覚がありますね。 ――その理由を教えてください。 子育てをするなかで、私自身にも学びや発見があって、子育てを通して成長していると感じるからです。また今では娘の方がしっかりしていて、「ママこれ違うよ!」なんて指摘してくれる場面も増えてきました。
ちょん。 小学1年生の子どもを育てる漫画家・イラストレーター。実際に体験した不思議なエピソードや子どもとの日常を描いている。