“ドン・ファン”元妻 死因の覚醒剤…証言の“矛盾”を検察側が追及 遺産目当ては「隠してない」
野崎さんが覚醒剤を日常的に使っていたかのような証言。ここに、検察側が切り込みます。 実は須藤被告、捜査段階の取り調べでは覚醒剤について、「買っていない」「野崎さんが関わっているとも思わなかった」と答えていたというのです。 つまり、法廷で証言した「覚醒剤を買って渡した」という発言と矛盾しているということ。
検察側 「(覚醒剤を)買って渡したと(取り調べで)言えばよかったのでは?」 これに須藤被告は… 須藤被告 「警察にそう言ったところで、信じてもらえると思わなかった。怖くて言えなかった」 言葉に詰まったり、沈黙したりする場面もあった須藤被告。 検察側 「野崎さんは、なんで死んだと思っている?」 須藤被告 「友人にも『死にたい死にたい』と言ってた。うつっぽくなっていたから自殺とか(覚醒剤の)量を間違えてたのかな?とか。あと、他殺も最初は考えたが、有識者の話を聞くとそれはないんだろうと」 検察側は、須藤被告が事件前、「老人 完全犯罪」「衝撃 驚くべき完全犯罪」など、「完全犯罪」という言葉を何度も検索していたと指摘。 これについては… 須藤被告(弁護側の被告人質問より) 「昔から殺人事件をよく見ていた。グロテスクなもの・不気味なものを調べるのが好きでした。未解決事件・サイコパス事件、完全犯罪が好きで調べていただけ」
弁護側 「老人死亡については?」 須藤被告 「直前に見た映画が影響している」 須藤被告が口にした言葉を、司法はどう判断するのか。被告人質問は15日も行われ、12月12日に判決が言い渡される予定です。